内容説明
やかまし村には、家が3軒きり、子どもは男の子と女の子が3人ずつ、ぜんぶで6人しかいません。でも、たいくつすることなんてありません。ひみつの手紙をやりとりしたり、かくれ小屋をつくったり、毎日楽しいことがいっぱい!小学3・4年以上。
著者等紹介
リンドグレーン,アストリッド[リンドグレーン,アストリッド][Lindgren,Astrid]
1907‐2002。スウェーデン南西部のヴィンメルビューに生まれる。小学校の先生や事務員をしながら、執筆活動をはじめ、『長くつ下のピッピ』で子どもたちの圧倒的な人気を得た。ほかにも、農村の子どもの生活をユーモラスに描いた「やかまし村」シリーズ、「名探偵カッレくん」シリーズ、空想ゆたかなファンタジーなど、世界中の子どもたちから愛される多くの作品がある。1958年に国際アンデルセン賞を受賞
大塚勇三[オオツカユウゾウ]
1921年、中国東北部に生まれる。東京大学法学部卒業。出版社勤務ののち、ドイツ、北欧などの児童文学の翻訳に携わる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
442
リーサをはじめとした6人の子どもたちの躍動感に溢れた物語。とりわけ何かが起こるわけではない。スウェーデンの(おそらくはスモーランドの)小さな村での子どもたちの日常が普通に語られる。出版されたのは1947年で、時代も文化も違うのだが、自分自身の子どもだった頃がよみがえってくる。男の子だけで藪の中に秘密基地を作ったりしたのも懐かしい。物語のハイライトはリーサのお誕生日と、雪の日、そして最終章の「もうすぐクリスマスです」だろう。リーサの感情の高揚感と機微が余すところなく伝わってくる。2021/01/11
Die-Go
60
図書館本。友人からのお勧め。スウェーデンの田舎で暮らす子ども達。その日常を朗らかな筆致で描く。こんな子ども時代を過ごせていいなー。★★★★☆2021/09/01
はる
60
北欧の豊かな自然に囲まれたやかまし村には家がたったの3軒だけ。そこに住む6人の子供たちのささやかだけれど優しく楽しい毎日。子供たちの生活は本当に限られた小さな小さな世界。でも子どもたちの遊び心と空想は無限大。ごく普通の子供たちの日々は、大人になった私には限りなく輝いて見える。ずっと前にこの作品の映画を観たけれど、これも凄く好き。もう一度観てみたくなった。2016/08/19
ぶんこ
59
やかまし村には3軒の家しかなく、子供は6人。6人の子供たちが皆兄弟のようで、イキイキとした田舎の生活が描かれていました。秘密基地、いいなぁ。子供は一度は憧れますよね。(つもりごっこ)も懐かしい。都会で生まれ育った憧れの田舎暮らしがありました。そして昭和の頃のノンビリとしていた空気を感じ、しみじみといいなぁ。靴屋の犬を救出したオッレには感動。若い頃図書館への道に閉じ込められっぱなしの犬がいて、通りかかると吠えていました。可哀想で見ていられなく、遠回りの道を選んだ弱い自分を思い出しました。2016/09/02
たつや
49
小さい村の6人の子供達の日常を描いた素敵なお話でした。癒されました。これ、自分が子供の頃、なかった気がします。ジブリでアニメ化してほしい!2016/11/23