内容説明
山と森と湖の国ノルウェーに伝わる楽しい民話。トロルにさらわれたおひめさまを助けだす兵隊の活躍を描いた「青い山の三人のおひめさま」をはじめ、「北風をたずねていった男の子」「ちびのフリックとヴァイオリン」など18編。小学4・5年以上。
著者等紹介
アスビョルンセン,ペテル・クリステン[アスビョルンセン,ペテルクリステン][Asbjornsen,P.C.]
1812‐1885。ノルウェーの動物学者。ヨルゲン・モオ(牧師・詩人、1813‐1882)といっしょに、ノルウェーの昔話の採集・研究をおこなった。2人が1842年に初めて出版した「ノルウェーの民話」は、ヨーロッパで評判となり、さらに1859年にジョージ・ダセントという外交官によって英訳が出され、世界的に広まった
佐藤俊彦[サトウトシヒコ]
1929年生まれ。ウィスコンシン大学大学院修了。翻訳家
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感想・レビュー
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たつや
49
タイトルだけでは内容がわかりませんでしたが、ノルウェーの民話集ということで約18編のお話が収録されており、どれも初読なのに、どこか懐かしく、い癒されました。表題作は先が読めずにひきこまれ、トロルってトトロに関係あるの?とか悩むも、面白かったです。2017/01/11
minami
39
ノルウェーの民話集です。有名なお話『三匹のやぎのがらがらどん』も入っていました。日本の昔話もそうだけれど、繰り返しが何度もあったり、トロル(怪物)がたくさん出てきたり。言い伝えは世界共通なんだなと身近にも感じました。ただ北欧のお話だけあって、寒々とした雰囲気はあります。なかには大人向け?という内容も。北欧ミステリが大好きなので、たまにはこんな民話も楽しいです。今は小学校も休校中なので、子供たちへの読み聞かせもお休み中。また楽しいお話を届けたい。[祝・岩波少年文庫創刊70周年!(2020年)イベント参加中]2020/04/02
棕櫚木庵
20
ノルウェーの民話集.悪役としてトロルが登場する(ムーミン・トロールとは無関係らしい).また,3度(3人が)繰り返し,3度目(3人目)が成功するという型の話が多かった.悪役が気の毒だったり,主人公の強欲が過ぎるんじゃないかと感じることがしばしば.もっともこれは,昔話や神話によくあることで(ギリシア神話とか.『古事記』なんてのも相当なもの),ノルウェー民話が特に酷いってわけではないのだろう.▼表題作の「太陽の東 月の西」は,前半が「エロスとプシュケ」の話とほとんど同じ.→2025/04/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
ノルウェーの民話18編 『北風をたずねていった男の子/ガラス山のおひめさま/ちびのフリックとヴァイオリン/青い山の3人のおひめさま/パンケーキ/心臓が、からだのなかにない巨人/結婚したウサギ/流れにさからうおかみさん/ちびのふとっちょ/どろぼうのかしら/ふとりたくて丘にゆく三びきの牡ヤギ・ブルーセ/家事をすることになっただんなさん/白い国の3人のおひめさま/海の水はなぜからい?/女中がしら/地主のはなよめ/山腹のグドブランド/太陽の東 月の西』 2019/11/27
topo
10
ノルウェイ民話集。 「海の水はなぜからい?」は日本昔話に似たお話があったような。不思議に思うことは皆同じ。当時の科学では解明できない事象を神秘的なお話にしたり貧しい農民が知恵で富を得るような民衆の夢みたいなお話がたくさんで面白い。2019/06/16
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