岩波少年文庫<br> お姫さまとゴブリンの物語

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岩波少年文庫
お姫さまとゴブリンの物語

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784001141085
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

恐ろしいゴブリンの小人たちが,人里離れた館に住む愛らしいお姫さまを誘拐しようとたくらむ.お姫さまを救うのはだれ? イギリスの名作.(改版)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

84
ワクワクするようなファンタジー、その魅力的な世界は、お姫さまやカーディの目を借りて見せてもらったものだ。注がれる愛や恩恵をまっすぐ受け止める素直さ。自らの過ちを悔い、自戒することはもちろん、他者への赦しにまで繋げる謙虚さ。子供はより真理に近いところにいて、大人になるにつれ遠ざかっていく。「こうしたいと思ってるとおりにできるといいんだけど、いつでもできるとはかぎらないの。それに、できるかどうかやってみようともしないことだってあるの」おばあさまの美しさは、心から望むことを為し続けた人ゆえのものだろうか。2022/05/28

たつや

46
表紙がモロに少女漫画ですが、物語は「昔、あるところに」から始まる、純然たるファンタジーでおじさんの私にも楽しく読めました。2017/04/13

おゆ

26
幼いながらも賢明で、勇気と優しさと寛容さを併せ持つアイリーンお姫さまがとってもチャーミング。少年鉱夫カーディやその両親も、これはよき生活者よき労働者としての理想だろうなあ。地に足のついた温かな暮らしぶりが好ましい。このメルヘンチックな世界観にマクドナルドらしい色を添えるのは、何といっても〈大きな大きなおばあさま〉。年を重ねるほどに美しく誇りかに、けれどアイリーンには毅然としつつもほっこり甘い。神秘的、なんて陳腐な表現では足りない魅力。ゴブリンたちの末路はさすがに哀れだったけれど、楽しく読了しました。2018/06/12

花乃雪音

20
お姫様と彼女を助ける男の子の物語。ただし、男の子は王子様ではなく坑夫でした。姫のアイリーンや少年カーディは大人が失ったものの象徴ではなく年若いながらひとりの人間として描かれていて、ふたりの年齢が高くても通用するように思われた。また、本作のゴブリンは現代ならマイノリティの象徴にも見えてくる。他に結末のカーディの選択に思いを巡らしてみたりすると子供向けの小説といっていいのかと考えてしまう作品でした。2020/11/23

ぼんくら

14
山の奥の館に預けられた八歳のアイリーン姫。かしこいお姫さまは時々やってくる王さまパパや館の高いところに住むおばあさまに見守られて暮らしている。その山の少年カーディが鉱山で働きながら父さん母さんと暮らしている。ある日カーディは鉱山の奥でゴブリン達の悪だくみを知り・・・。C・S・ルイスやトールキンが愛したファンタジー。2013/12/11

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