内容説明
模型の村「リトル・フォーダム」にたどりついた小人の一家は、平和な生活もつかのま、見物客めあてのプラターさんに誘拐されてしまいます。とじこめられた屋根裏部屋から、気球をつくってなんとか脱出しようと試みますが…。小学5・6年以上。
著者等紹介
ノートン,メアリー[ノートン,メアリー][Norton,Mary]
1903‐92。イギリスの作家。ロンドン生まれ。はじめは演劇を志して、何年か舞台に立ったが、結婚後は、海運業を営む夫とともにポルトガルに住んだ。その後、事業の不振などにより、アメリカへ渡る。1943年、戦争中のロンドンにもどり、以後、演劇活動のかたわら、文筆をふるった。1952年に発表した『床下の小人たち』でカーネギー賞を受賞
林容吉[ハヤシヨウキチ]
1912‐69。長年、早稲田大学で経済学を講じた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェルナーの日記
151
本シリーズの第4巻…… です!? 自分ながら嫌になる。暑さのせいか~ ひょとしてボケか!! シャレになりませんが、本来、第3巻『川をくだる小人たち』を読むべきでしょうが、何故か? 本巻を手に取ってしまった。基本的に1話完結なので態勢は大きく影響されませんが、と自己弁護したりする…… それにしても小人たちの生命力というか、生活力と呼ぶべきか、生きていくための創造性は目を見張るものがあります。有り合わせの道具から”気球”まで作ってしまうとは! 驚きです。あの”ロビンソン・クルーソー”ばりの逞しさを感じます。2017/07/13
れみ
82
小人の冒険シリーズ4作目。川を下ってきたアリエッティとポッドとホミリーは模型の村「リトル・フォーダム」で新しい暮らしを始めることに。そんななか、模型の村の持ち主を商売敵として意識する夫婦に誘拐されてしまう3人。ここからどうやってタイトルのような「空をとぶ」ことになるのか、なかなかドキドキハラハラワクワクさせられるものがあった。リトル・フォーダムの持ち主のポットさんやメンチスさんがすごくいい人たちだからここでずっと暮らすのかと思いきや。ポッドやスピラーの考えもすごく分かる。人間側がどんな人であろうと、→2018/04/19
あたびー
37
森番の小屋から出た後、川の増水でヤカンに乗って流された小人たちは、スピラーの助けもあり、ミニチュアの町へたどり着いていました。そこは彼らサイズに作られた実に都合の良い場所です。アリエッティはまたも人間と仲良くなっていました。ところが別のミニチュアの町を営む夫婦に誘拐されてしまいます!見世物にされる前に脱出できるでしょうか?そしてこの本の終わりにはまたもや重大な決意が…2023/05/10
kagetrasama-aoi(葵・橘)
27
シリーズ四作目。模型の村リトル・フォーダムが安住の地だと思いきや!プラター夫妻(完全に犯罪者)に誘拐されてしまった一家。ポッドが人間に見られたらいけないとアリエッティに諭すのは無理もありません。閉じ込められた一家が脱出する件はドキドキの展開、ポッドとアリエッティの知恵と勇気に胸が熱くなりました。ホミリーはやることなすこと足を引っ張るばかり( ・ε・)、子供の頃読んだら、こんな母親嫌だなぁ。と思ったでしょう、多分。「借り暮らしが人間と話をして、今までいいことがあったためしがないんだ。」というポッド(続く)→2020/10/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
18日の5年生のブックトーク授業ように選本。『冬休みに読む長めの本』のリクエストがありました。今回は岩波少年文庫から多めに選本。先日リサイクル市でシリーズを手に入れたので早速!2020/12/17
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