出版社内容情報
床下にひっそりと住んでいた小人の一家は,人間に見つかり,未知の野原へ脱出します.まぶしい日の光や野イチゴつみを楽しみますが,戸外の生活は危険がいっぱいです.解説=大平健
内容説明
床下にひっそりと住んでいた小人の一家は、人間に見つかり、野原へ脱出します。はじめての野原で、小人の少女アリエッティは野イチゴつみを楽しみ、野育ちの小人スピラーと友だちになります。けれども、戸外の生活は危険がいっぱいです。小学5・6年以上。
著者等紹介
ノートン,メアリー[ノートン,メアリー][Norton,Mary]
1903‐92。イギリスの作家。ロンドン生まれ。はじめは演劇を志して、何年か舞台に立ったが、結婚後は、海運業を営む夫とともにポルトガルに住んだ。その後、事業の不振などにより、アメリカへ渡る。1943年、戦争中のロンドンにもどり、以後、演劇活動のかたわら、文筆をふるった。1952年に発表した『床下の小人たち』でカーネギー賞を受賞
林容吉[ハヤシヨウキチ]
1912‐69。早稲田大学で経済学を講じた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
167
著者ノートンによる”小人の冒険シリーズ”の第2作目。床下に住んでいたアリエッティ一家は人間に見つかってしまって煙に燻されて家から追い出されてしまった。野外での生活は厳しく、新たなる安住の地を探し出す大冒険の旅に出る。でも何せ小人だから大冒険といっても数百メートルくらいだけどね…… 本作の面白さは以前のレビューにも書いたが、小人の視点(主にアリエッティの視点)で人間たちの世界を観る異化された世界観にある。人間たちにとって気にもならないことが、彼らには時として生死にかかわる問題となって立ちふさがる状況となる。2017/07/03
れみ
81
小人シリーズ2作目。大きな家の台所の床下の住み慣れた家を出ることになったアリエッティとポッドとホミリー。果樹園や原っぱを渡ってたどり着いた先で…新しい場所でなんとか自分たちの暮らしをしようとしながらもやっぱり現実は厳しかったり、そんななかで3人を助ける存在が現れたり…結構波乱万丈ではあった。ずっと台所の床下で育ったアリエッティが自然のなかで自由を満喫する感じが微笑ましかったし、野原での暮らしを経て新たな展開を迎えたアリエッティたちがこれからどうなっていくのか…気になるところ。(コメント欄に続く)2017/08/20
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
69
再読。アリエッティが一先ず、脱出!('・ω・') ジブリアニメではかなり短縮。2019/11/11
昼夜
57
床下の家から追い出されたアリエッテイたちのその後がとても気になり読みました。私たち人間でさえ野宿したりするサバイバル生活は危険だし大変なのだからアリエッティたちはすごく小さいのだからもう想像を絶する困難でしょう。でも、アリエッティと父のポッドは逞しい、母のホイミーは体より口を動かしてばかりだけど母親というものはこういうものだなと思いました。また気になるところで終わってしまいました。続きが気になります。2012/01/15
あたびー
42
前話の最後で住まいを追われ野に出て言わばホームレス生活を余儀なくされた一家。母は冬への不安を絶えず口にし、父は何とかやっていこうとし、アリエッティはワイルド・ライフを楽しんでいる。何とか生きる術を模索してはいるものの、外の世界の脅威や慣れない生物への恐怖二次々襲われる。そんな中、借りぐらしの野生児スピラーと出会う。如何にもおばちゃん的な母ホミリーの思考には笑わせてもらった。父ポッドは堅実で信頼出来る男だが、ちと石頭。魔法が使えるわけじゃなし、借りぐらしたちは本当にただ小さいだけの小さい人間なのだ。2023/04/11
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