出版社内容情報
ドリトル先生はふたたびアフリカにでかけ,ファンティポ王国の郵政大臣になります.ツバメやスズメが手紙を運ぶ郵便局は大成功.ある日ドリトル先生は,太古のカメに会いに奥地の湖へ.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
67
2016年157冊め。うっかりファンティポ王国の郵政大臣に就任してしまったり、通信教育事業を始めたりと、動物の力を借りて本業以外でも大活躍のドリトル先生。ノアの箱舟の頃を知っている太古のカメを訪ねに行くとか、ロマンだなあ。2016/03/06
糜竺(びじく)
38
シリーズ3作目になりますが、相変わらず面白かったです。そして、ウルッとする事もありました。この作品の作者のアイデアというか、発想力はホントにとても素晴らしいと思います。読んでて、どんどんこの作品の世界観に引き込まれていきます。かわいそうなアフリカ人を助け、奴隷商人達を懲らしめ、鳥達に郵便配達をさせ、とても正確な天気予報を作り出したりと、色んなエピソードが満載でした!善意のかたまりのようなドリトル先生ですが、見倣える点も多々あるなあと感じさせられました。大人も楽しめる良い作品でした。2014/04/27
ロビン
19
第3作目は、気の毒なアフリカ人の奥さんを助けるため奴隷商人をこらしめた事件をきっかけに、アフリカのファンティポ王国にてドリトル先生が鳥たちを配達夫とした郵便局を開設するというお話。子どもの頃、字が書けるようになると友達同士でむやみやたらに手紙を交換するのが流行ったものであり、この郵便局ーしかも鳥が運ぶ郵便というロマンあふれる話は子供心というものをよく捉えていると思う(まあ英国はきちんと組織された自国の郵便制度が自慢だったということなのかもしれないけども)。先生の正義感と無欲恬淡ぶりは相変わらず素敵である。2019/07/12
そうたそ
14
★★★☆☆ 今回はアフリカのファンティポ王国なる国で郵政大臣になり郵便制度を整備することになったドリトル先生。相変わらずオーバーワーク気味であるが、鳥たちの協力により、郵便局は瞬く間に成功を収める。動物たちを使った、まさにドリトル先生ならではのアイデアが魅力。手紙の配達から始まった郵便局も、小包配達、動物への通信教育などあれやこれやと広がりを見せる。ひとつひとつのアイデアがユーモアに富んでおり、動物たちの愛らしさも相まって、微笑ましか感じながら読んだ。2024/11/01
fumikaze
10
私は本を読むとき《ストーリーを追う》読み方をしがちなのだが、このシリーズに限ってはゆっくりとお話に耳を傾ける、といった感じになってしまう。そしてそれがとても心地好い。《傾聴》ってこういう感じなのだろうか。2018/06/28