出版社内容情報
前の年のつらかった冬の経験を生かして,ローラたち一家は町に移るが,多くの人びとにまじって町なかで暮すことは,農場育ちの4人姉妹にとって楽しいことばかりではない.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
7
父が買ってくれた時、俺は十歳ぐらい。ローラの若さと勇気、メアリの健気を理解できてなかった╱前々巻『シルバー』姉メアリの失明直後、父にローラは「お前がメアリの目の代わりになれ」と言われ口述の力を磨く。父は母に結婚する時、「子供に教育を受けさす。1人は教師にする」と約束した、今やローラがならねば!メアリの盲人大学の費用を稼ぐためにも。夏の多忙な農作業の合間、ローラは必死に勉強する╱クライマックスは学習発表会でのアメリカ合衆国の略史(前半)口演。コロンブスに始まりアダムス大統領まで、建国歴史に誇り。教員免許取得2019/05/17
菱沼
2
再読。19世紀に15歳ならば、もう大人の一人だったのだろう。その頃に視覚障害者のための大学があったことがすごいと思うし、そこで手に職をつけるだけでなく、政治経済や数学なども学べたというのもすごい。ローラの生きた時代は、本当にアメリカは若く、自由と自立のために個人を尊重する社会だったのだと思う。ジェンダーフリーではないし、辛いこともあるけれど。教師の嘘やえこひいきには、やはり怒らなくてはならないのではないかと思う。不当な扱いを受け入れるようとするのは、それもある意味傲慢なように感じるけれど。2021/05/06
kagetrasama-aoi(葵・橘)
2
ローラの自立心は何処に由来するものなんでしょうか?「バラの咲く月」の中で、”教えにゆく学校ができれば、父ちゃんと母ちゃんの本当の助けになる。そうすれば、ローラが赤ん坊の時からかかった費用を返すことを始められる。”という文章があります。実際にローラはメアリーの大学進学の費用等を支えるわけですが、じゃあメアリーはどうなの?という疑問が……。ここらへんの考え方、感じ方は当時の人々の信仰心とか環境とか、色々を理解しないとわからないのかもしれません。本(特に外国のもの)を読むと色々な知識をもっと深めたくなります。2016/12/02
はち
1
長い冬を超えて,農地での幸せな毎日。町にアルバイトに行ったり,学校に行ったり,アルマンゾとデート(?)したり,学習発表会のようなところで大活躍したり。充実した毎日ですが,メアリーが大学に行ってしまったさみしさと,体が弱いキャリーの心配なども。ローラ,15歳にして教員免許取得まで(本当はあと1年は取れないルールですが。アルマンゾも年をごまかして農地を取得しているし)。2020/10/18
dai
1
ローズの話でネリーとイライザジェインが出てきたので懐かしくなって。2020/07/22