出版社内容情報
西部開拓地でさまざまな困難や不安とたたかいながら希望をもって生きる開拓者一家の生活を,次女ローラを中心に描いた感動的な物語.8か月もきびしい冬が続き,小さな町は孤立.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼんくら
14
ローラ物語、岩波版第一巻。ローラたちの住む町に7×7年、21年目の厳しい冬が訪れる。頼みの汽車は雪のため不通となり物資の届くあてもない。蓄えも少ないローラたち一家はなんとか寒さをしのぎ、少ない食料をやりくりするが、日に日に困窮していく。2013/11/18
あや
7
大草原の小さな家シリーズの福音館書店から出ているシリーズの続き「長い冬」の下巻。アメリカ西部開拓時代、長い冬に乗り越えていく時の食べ物の工夫の描写がリアルである不朽の名作。2020/03/19
がんぞ
6
アメリカの自助精神を知るにはこれが最適/訳・鈴木哲子あとがき「(挿絵のウィリアムスさん)ワイルダー夫人の本を日本の子どもが読むなんてなんとすばらしいことでしょう…日本の子どもの生活に起こる、楽しいこと、悲しいこと、いろいろな問題と結末…はアメリカの子どもたちにもあるのです…」「世界中の人たちが、人間はみな同じなのだ…と悟り、互いに親しみを持ち、もっと親切に」/日本に無い、ティーンエイジャーを描き、その溌剌とした未熟さ、健康的な愚かさ、若々しい夢や希望をほほえましく許している英語文学をうらやましく思いました2018/01/08
nafko
5
雪で汽車が通れなくなり、春まで食料品や雑貨が届かない事態に。食糧や金、生きる知恵、移動手段、体力。持てる者と持たざる者との間に格差が生まれます。2016/11/28
狐森銀猫
4
ようやく来た春の描写や自らを励ますための賛美歌を歌うところが、心に残る。同じような環境になったときにあの明るさや強さは持てるだろうか?2008/12/18