岩波少年文庫<br> クローディアの秘密

岩波少年文庫
クローディアの秘密

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p
  • 商品コード 9784001120776
  • NDC分類 K933

出版社内容情報

少女クローディアは,弟をさそって家出をします.ゆくさきはニューヨークのメトロポリタン美術館.2人はミケランジェロ作とされる天使の像にひきつけられ,その謎を解こうとします.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒダン

19
河合隼雄がことあるごとに一番最初に取り上げる題材なので読んでみた。オール5のクローディアが素敵な秘密を持ち帰って、今までとは違う新しい自分になるというアイデンティティ確立の物語。「秘密を持っていることくらいは知ってほしいものなのよ」っていうクローディアのセリフはフランクワイヤー夫人を評しての発言だったとは。補い合う関係のクローディア&ジェイミーがなかなかの名コンビ。古い版だけど、翻訳にとても味がある。しゃべり方にかなりくせがあるのだが、悪目立ちすることなく深みを与えているような印象を受けた。2017/11/22

なおなお

7
クローディアは弟を誘って家出をする。その家出先はなんとメトロポリタン美術館!美術館に侵入し、寝泊まりする過程、お金のこと…など、子供なりに考えられており感心する。そして、美術館にある天使の像の謎に気づき2人は行動します。興味を抱くと後先考えず行動するクローディア、お金に関してかなり慎重な弟のジェイミー、家出を機に成長するのも微笑ましい。2023/04/20

トム

5
有名だけど、今まで読んだこと無かったので。家出で美術館に泊まるって計画からしてワクワクする。守衛に見つからないように逃げたり、博物館の所蔵品の謎を解いたり。誰も彼もが英雄になるわけではない。でも心のなかに秘密を作ることによって、ちょっと特別になれる。やっぱりいい話だな。と思えた。2016/10/07

けむりの猿c((•ω•))ɔ

4
「〜の冒険」「〜の謎」そして、「〜の秘密」子供の気を引く安っぽいタイトル。15年前に初めて手に取った時はさほど期待していなかった。あれから何度も再読。 結末が分かっていても楽しめる本は名作である。 現実的なジェイミーとロマンチストなクロードの対比が面白い。2人のやりとりに思わず声を出して笑う事が幾度も。ジェイミーとフランクワイラー夫人の会話も面白くて、カニグズバーグ作品の魅力は物語の展開はもちろんだが、キャラクターに拠るところが大きいと感じた。宮崎駿が舞台を日本に置きかえアニメ化したかったそうだが…ねえ。2020/09/12

すかいふらわぁ

2
職場の小学六年生が、なぜこの本を読まない、読めないのか?考えながら読み始めた。クローディアたちの家出場所はニューヨークのメトロポリタン美術館。大冒険です。クローディアは、そこにある天使の彫像に魅せられ、作者探しをはじめます。 ワクワクする冒険もの。どうしたら六年生に読んでもらえるか?読みたいと思わせるか?は、私たち大人の課題なのかもしれない。考えて手がかりを探そう。2019/09/15

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