岩波少年文庫
バラとゆびわ

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784001120479
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

72
岩波少年文庫出版60年を記念して復刻された、サッカレイの素朴な童話。「おまえには不幸しか贈れない」と言われた王子と王女。でも、最後には、魔法使いは二人を幸せにしている。魔法使いは、二人には、魔法のバラとゆびわによる見せかけの幸福ではなく、不幸から人間らしさを学ぶことを求めた。魔法使いは、この二人のことを、心から愛していたのだろう。2020/03/26

はる

65
面白かったです。さすがに古さを感じますが、ユーモア溢れる文章と巧みな構成は後の児童文学に多くの影響を与えています。ボロボロの服を着ていたところを拾われ、召使いとしてこき使われていた少女。でも実は、彼女は高貴な王女様でした……。持っていると魅力的に見えてしまう、不思議なバラと指輪。それによってコロコロと態度を変えてしまう人間達の姿を皮肉たっぷりに描いているのもこの作品の魅力です 。2023/06/04

☆よいこ

57
バフラゴニア国のアンジェリカ姫と、前の王様の一人息子であるギグリオ王子は婚約していたが、バフラゴニア国王は今更、甥に王位を譲る気はなかった。ギグリオを追い出し、強国クリム・タタリ国の皇太子と姫を結婚させることを考えていた。ギグリオは魔法の指輪を姫に贈っていたが、姫はその指輪を投げ捨てる。偶然に魔法の指輪を手に入れたのは、こしもとのベチンダ。ベチンダは実は亡国の姫で…。▽訳が古く非常に読みにくい。がさすがに古典の強みというか、ストーリーが良い。面白かった。再翻訳希望▽魔女「黒杖」が全ての元凶か。2020/06/23

のえる

55
図書館本。中川李枝子氏紹介本。 ギグリオ王子といとこのアンジェリカ姫。バルボとロサルバ。19世紀イギリスを代表する作家がクリスマスに描いたおとぎ話。 翻訳の問題か、話の構成ゆえか、正直私には所々難解なお話だった。全体としてはおもしろかった。 幸せすぎてダメになる人が居る一方、辛い目に遭うことで鍛えられ磨き昇進する人も居る。不幸せな境遇が人を奮起させほんとうの幸せの方向へ導くと本書は諭す…お世辞に揉まれ怠けて贅沢で不自由なく育っていれば気付かなかっただろうと。残念な大人たちに容赦ない。お勉強は大事だよ。2021/11/30

たつや

49
私は藤子不二雄が好きですが、昔「まんが道」に登場した初期の作品として記憶していた「ばらとゆびわ」まさか原作を読むとは思いませんでしたが、面白かったです。ただ、目次を見ると各エピソードのタイトルが、「朝ごはんのようす」とか「○○のはなし」「○○のこと」「○○について」など、時代を感じる訳が味わい深くもあり、楽しめました。2017/01/05

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