出版社内容情報
インドで父母を失ったメアリは,イギリスのおじさんの家にひきとられました.その屋敷には,入口に鍵がかかったまま10年間だれも入ったことがないという,秘密の庭がありました.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
19
ヨークシャーのマナーハウスにやってきたわがまま娘メアリが、土地の男の子ディーコンの助けを借りて従兄弟のコリンを助けだし、秘密の庭を花園に甦らせていく話。1988/01/01
ぽけっとももんが
8
「物語のものがたり」を読んだら読み返さずにはいられない。わたしの印象に残っているのは冒頭のインドでむくげが咲いているというシーンだったけれども、ここではハイビスカスと訳されている。似ているけれども多分、わかりやすいハイビスカスだとわたしの記憶には残らなかっただろう。メアリはそのむくげの花を砂山に刺すんでした、そうでした。少しずつ大きさの違う象牙の象がキャビネットにずらり並んでいるというシーンもすごくわくわくした割に、言及されていたのは数行のみ。こどものころの記憶って不思議でおもしろい。2021/07/10
鈴木律
2
実家の本棚にあった、子どもの頃に読んだもの。懐かしくなって再読です。2017/05/14
ジキル
2
古い訳のためか、今なら差別用語になるような言葉も結構でてくるけど、この本が書かれた時代の雰囲気がわかってこれはこれで良いと思った。このところ、同著者の「小公女」、「小公子」を読んだけど、この本が一番良い出来だと思う。イギリスの田舎にちょっと行ってみたい。★★★★★2016/10/15
星野梅子
2
インドで乳母や女中に育てられたイギリス人の少女が、両親を亡くしてイギリスのヨークシャーの叔父の家に引き取られ、愛や友情を知り、健康的な子供に成長する物語。植民地インドに対する差別用語なども登場し、帝国時代のイギリスを感じた。2014/09/11