著者等紹介
リンドグレーン,アストリッド[リンドグレーン,アストリッド] [Lindgren,Astrid]
1907‐2002。スウェーデンのスモーランド地方生まれ。『長くつ下のピッピ』(1945年)で子どもたちの圧倒的な人気を得る。農村の子どもの生活をユーモラスに描いた「やかまし村」や「エーミル」シリーズ、「名探偵カッレくん」シリーズ、空想ゆたかなファンタジーなど多くの作品がある。1958年に国際アンデルセン賞を受賞
アーノルド,ハンス[アーノルド,ハンス] [Arnold,Hans]
1925‐2010。スイス生まれ。1947年にスウェーデンに移住後、イラストレーターとして活躍。雑誌や本のさし絵、テレビアニメのイラストレーションを数多く手がけた。また、スウェーデンのポップ・ミュージックグループABBAのベストアルバムなど、ロックバンドのCDアルバムのアートワークでも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かりさ
73
きっと誰しもが持っていたかもしれない、幼い頃のひみつの世界。いつでも会いに行けるもうひとりの存在。わたしはいつも心の隙間を埋めるためにその存在に会いに行く。寂しさを抱えるバーブロを大好きだと言ってくれる妹のイルヴァ・リーとのほんのひとときの夢のような時間。バーブロの寂しさを癒す存在はちゃんと現れるかしら?愛らしくもちょっぴり物悲しさを漂わせる『長くつ下のピッピ』作者アストリッド・リンドグレーンのお話と画家ハンス・アーノルドの幻想的な絵がとても美しいです。夢を見た後のような不思議な余韻の残るお話でした。2016/04/22
anne@灯れ松明の火
35
読友さんご紹介。遠い方の新着棚で。不思議な始まり、不思議なおしまい。絵も素敵。私も、秘密でいいから、女のきょうだいがほしかったなぁ。2016/04/05
たまきら
34
子どものころ読んで忘れられなかったお話に、どうしても「まり子ちゃん なぁに あそびましょ」と言う言葉が出てしまう女の子のお話がありました。ネットサーチと言うツールのおかげで「まり子ちゃんとおともだち」というお話だったことを知りました。この本は、そのお話を少し思わせます。遊び道具は子どもの中にいくらでも眠っているー大人がどう思おうと、それが一番なうちは、ずっと一番でいいんだよ、とほっこり。2020/12/30
とよぽん
34
リンドグレーンの絵本2冊目。秘密の妹って何だろう? と思って読み始めた。弟が生まれて寂しい思いをしている女の子バーブロ。庭のバラの後ろに穴があり、そこへ降りていくと金色の広間、そしてひみつの妹との楽しい時間。たっぷり遊んで家に戻ると・・・。2020/04/15
sui
22
絵の愛らしさに惹かれて借りた本。家族の中心が幼い弟に移ったことで大きな淋しさを感じているバーブロ。そんなバーブロしか知らない、ひみつのいもうとイルヴァ・リー。自分だけを好きだと言ってくれる、イルヴァ・リーとバーブロだけが行ける幸せな夢のような国。完璧な程の幸せな世界だが、物悲しさが漂う。小さな子供は、うまく言葉にできない淋しさや辛さから、こんな風に必死に自分を守るのかも知れない。少し暗いけれど可愛く忘れられない絵。こういう世界を作り、忘れていくことで、子供は大人になっていくのかな。2016/09/18
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