出版社内容情報
船と海にあこがれて育った少年は、開港間もない長崎で中国人の海商に出会い、広い世界へと船出します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Smileえっちゃん
42
図書館本。船シリーズ2作目。今から400年前、肥前の国(長崎)に交易のために港が作られた。海賊だった源蔵じいちゃんに育てられた海之助は船の好きな少年に育つ。おじいちゃんの死後船大工の七兵衛さんのもとで、友の森之助と働く。中國人ハウ船長が引いてきた難破船、皆の力で修理し完成した時は大歓声!二人の船なんですよ。いよいよ二人の夢を乗せて出港します。日本画家、絵本作家の小林豊さん、ページがめくるごと、丁寧に書かれた絵画を見ているようです。2023/07/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
460年以上前のおはなし。長崎の船大工のところで働く二人の少年、海太郎と森之助は父や祖父から聞いた異国を、この目で見たいと思ってました。難破船を修理し、異国との交易を夢見て出航します…。2021/05/08
マツユキ
14
今から四百年前、船の好きな少年海太郎は、育ての親の源蔵じいちゃんが亡くなった後、長崎の船大工七兵衛を尋ねるが…。長崎の人々の様子が生き生きと描かれ、この中で少年たちが夢に向かってのびのび成長していくのが、清々しい。未来は明るいけど、秀吉の時代なんだね。続いてこの百年後の『淀川ものがたり お船がきた日』読みました。2023/10/14
ヒラP@ehon.gohon
13
16世紀の長崎を舞台に、少年が外国に向かって船出するまでの物語が描かれています。 まだ、貿易港として栄え始めた頃の長崎を実感することは難しいかもしれませんが、当時の長崎がしみじみと体感できる絵本です。 骨組みを残して廃船となった船を、みんなで造り直すところにロマンを感じました。2015/12/25
絵具巻
4
文京区立根津図書館で借りました。2017/01/18