大型絵本
ながいながい旅―エストニアからのがれた少女

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 27cm
  • 商品コード 9784001112092
  • NDC分類 E
  • Cコード C8798

内容説明

リンドグレーンとの名コンビで知られる画家ヴィークランドが、子ども時代の体験をもとに、生まれ故郷エストニアと第二の祖国スウェーデンへの愛をこめて描いた感動的な絵本。

著者等紹介

ヴィークランド,イロン[ヴィークランド,イロン][Wikland,Ilon]
1930年生まれ。エストニアのハープサルで子ども時代を過ごす。1944年、14歳のとき、戦争からのがれるためスウェーデンに亡命。いつくかの学校で美術や広告などを学ぶ。1954年にアストリッド・リンドグレーンの『ミオよわたしのミオ』に挿絵をつけ、子どもの本の画家として本格的に出発。以後、40年にわたってリンドグレーンの厚い信頼を得て、『やかまし村の子どもたち』シリーズ、『やねの上のカールソン』シリーズなど、たくさんの作品でコンビを組む。1969年にエルサ・ベスコフ賞を受賞

ラーゲルクランツ,ローセ[ラーゲルクランツ,ローセ][Lagercrantz,Rose]
1947年生まれ。父はドイツのベルリン出身で、ナチスに追われ、チェコスロヴァキア、ポーランドを経て、スウェーデンに定住。母はルーマニア生まれで、アウシュビッツ収容所を経て、スウェーデンにのがれる。1973年に作家デビュー。1980年に全作品に対してニルス・ホルゲション賞を受賞。ほかにも受賞多数

石井登志子[イシイトシコ]
1944年生まれ。同志社大学卒業。スウェーデンのルンド大学で学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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KAZOO

142
絵が非常に素晴らしい色合いで書かれています。戦争になるとカラフルではなくなり、主人公の感情を表している感じがします。いつも一緒だった犬が兵隊に撃たれて、という事件もありますが、また誕生日に子犬をもらえて、ということで話が続きます。結構長めの話ですが、この絵本の絵を描いた人の自伝といってもいい話だそうです。何度も読み返したくなります。2016/07/02

はたっぴ

87
主人公イロンがエストニアからスウェーデンに逃れた頃の自伝的絵本。エストニアの他国による侵略については梨木さんの『エストニア紀行』で読み、心が塞ぐ思いだった。イロンを通して移民の苦難が切々と伝わる。彼女を見守る愛犬、お祖母さんや叔母さんとの生活がほのぼのとした温もりを感じさせるものの、戦争の暗い影がつきまとうのだ。今も世界の至る所で侵略、支配が行われ、移民・難民問題が取り沙汰される。今回の英国離脱は受け入れる側の苦悩を表しているが、“自国を捨てて避難しなければならない人々がいる”という現実が胸に刺さる。2016/06/30

gtn

45
運命だと屈せず、善意の人に守られ、ようやく安全な地にたどり着いた女の子。でもそこは母国ではない。2022/08/31

たまきら

44
画家が子どもの頃体験した実話です。だからでしょうか、戦争の状況説明はなく、ただただ兵隊の恐ろしい所業に傷つく姿がストレートに伝わってきます。娘にはそこがよかったようで、真剣に読みふけっていました。同時に彼女が友だちと遊ぶ風景の素晴らしいこと!彼女の記憶の赴くままに切り取られた状況が素敵でした。ギュッと凝縮された長い旅のお話です。読み友さんから。2019/11/23

クリママ

43
両親の離婚でエストニアの町でおばあちゃんと2人で暮らしたが、戦火が近付いてきたため、大切な犬と一緒に田舎のもう一人のおばあちゃんの家へ。そこで、自分を守ってくれた犬は兵隊に撃たれて死に、また別の兵隊がやってきたため、友達やかわいがっていた馬とも別れ、ひとりバルト海の荒波を超えスウェーデンのおばさんのところへ。絵のイロン・ヴィークランドの体験をもとにした絵本。バルト地方へのソ連軍、ドイツ軍の侵攻。高齢のため残ったおばあちゃんたちはどうなったのだろう。彼女の絵の色調が、その状況に応じて変化している。2023/09/29

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