出版社内容情報
「クリーク?(お話しようか)」「クラック!(よし,やってくれ)」で始まるハイチの村のお話会がみごとに再現された,異色の短編集.民族色ゆたかな挿し絵で楽しむ民話集です.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
ハイチの昔話 『 魔法のオレンジの木 / 二頭のロバ / フクロウ / 男をベッドに入れておやり / 悪魔のあごひげ / たまご裁判 / テイザン / ネコとイヌと死者の話 / 夢のお告げに耳をかさなかった男 / 神さまと死神さま / ブキ、コーキーオコーを踊る / 神さまのおくったキジバト / 歌う骨 / 砂ぎも / 不孝をねだったサル / 名まえ / ネコの洗礼 / あたしがテピンギー、この子がテピンギー、あたしたちもテピンギー / 大どろぼう / 馬とヒキガエル / 川の母 / しあわせなロバ →2020/09/04
7petit
7
「三本の金の髪の毛」と同じお話がハイチの民話にあると聞いて。「悪魔のあごひげ」は本当に同じ内容で驚きました。ハイチの民話は、ヨーロッパや中東、アジアのお話とはひと味違う、おおらかで不思議な雰囲気があり、かなり面白いです。この素敵な27のお話が絶版とは!再版を熱望します!2014/02/07
縄文会議
3
1970年代に著者がハイチで採話した民話集。語られる様子やエピソードがそれぞれの民話の前にあり、それも含めて文学となっている。当時のハイチは大人が集まり次々と話を語る、それが当たり前でみんなとても楽しんでいるというのに驚いた。語られた物語の持つ力に感動する。2021/09/05
長くつしたのピッピ
3
タイトルに惹かれて読んでみたけれど、お話の中に歌が多く、どのように語ってよいか迷ってしまう。あまり好きなタイプのおはなしではなかった。2015/04/27
マルチーズ署長
2
ハイチの人々は夜になると家から出て来て物語を語り合う。そんな物語の夕べに参加して集められたハイチの昔話。表紙の絵がエキゾチックで好き。なぜか意地悪な親が出てくる話が多い。「魔法のオレンジの木」と、「ブキ、コーキオコーを踊る」が好きだな、南国っぽくて。2022/07/13