著者等紹介
ローズ,ジェラルド[ローズ,ジェラルド][Rose,Gerald]
1935年、香港生まれ。イギリスに渡り、油絵を学ぶ。小学校の教師をしていたエリザベスと知り合ってから子どもの本に興味をもつようになり、コンビで数多くの絵本を手がける。『ウィンクルさんとかもめ』(1960年)でケイト・グリーナウェイ賞を受賞
ふしみみさを[フシミミサオ]
伏見操。1970年、埼玉県生まれ。フランス語・英語の絵本の翻訳を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さつき
43
リスの落としたドングリから芽を出し、大木へと育っていく、かしの木。その長い寿命の間、周りでは様々な変化があります。動物たちをはぐくみ、人間たちにも愛されたかしの木の最後は悲しいものでしたが、最後にまたリスとドングリが登場することで、命の円環を感じさせられます。温かみのある絵も良いです。2017/04/08
ume 改め saryo
26
かしの木を”人の人生”にたとえたのでしょうか? 生まれ、育ち、繁栄して、やがて枯れていき、灰になり、誰もが忘れてしまう。それは特別なことではないと・・・。もうちょっとベクトルが欲しかった。2014/03/11
小夜風
22
【図書館】壮大な物語をドラマチックに…ジェラルド・ローズさんの絵がとても良いです。最後の終わり方も次なる千年を思い起こさせてくれますね。2014/12/11
シュシュ
21
千年以上生きた大きなかしの木の物語。かしの木が立っている場所は、始めは森だったが、だんだんと周りの木が切られていき、町になっていく。たくさんの人に親しまれたかしの木。絵もとてもよかった。最後のページでは、また新しい芽の予感が…。2015/11/21
anne@灯れ松明の火
20
「トラのじゅうたんになりたかったトラ」を再読して、ジェラルド・ローズさんの他の作品も読みたくなった。ところが、なんだか雰囲気が違う。こちらの文は奥さんのエリザベスさん。ジェラルドさんのような突拍子もない話でなく、いいお話だった。リスが落としたドングリが芽吹き、やがて大きな大きな かしの木になり、周りには動物や人が集まる。そして、ある時……。人と違い、長く長く生きる木の一生。きっとまた続いていくのだね。やっぱり絵がいい! すごく勢いがある。表紙と裏表紙を開くと、本当に迫力があり、魅入られる。2022/01/31