出版社内容情報
少年が大切にしているぬいぐるみのクマの〈日曜日〉.ある日少年は夢でクマの国へ….人とモノ,人と人とのコミュニケーションを問いかける子どもと大人のための絵物語.
内容説明
大好きなクマのぬいぐるみの「日曜日」は、なんにもしゃべらないし、だきついてもこない。ぼくのことをどう思ってるんだろう…。独特な詩的世界をえがくドイツの作家ハッケと、映画「アメリ」のキャラクターデザイナーとしても活躍した画家ゾーヴァのコンビによる子どもと大人のための絵物語。
著者等紹介
ハッケ,アクセル[ハッケ,アクセル][Hacke,Axel]
1956年生まれ。ドイツ・ミュンヘン在住の作家・ジャーナリスト。2000年まで「南ドイツ新聞」で政治部記者として活躍、その業績についても数々の賞を受賞している
ソーヴァ,ミヒャエル[ソーヴァ,ミヒャエル][Sowa,Michael]
1945年生まれ。ベルリン在住の画家。芸術教育学を学ぶ
丘沢静也[オカザワシズヤ]
1947年生まれ。ドイツ文学者。東京都立大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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日曜日のクマの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
153
アクセル・ハッケ作、ミヒャエル・ゾーヴァが絵の『ちいさなちいさな王様』が素敵だったのでこちらも読んでみました!大人と子供どちらも楽しめる作品。ある日ぼくのベッドのそばで寝ていたクマのぬいぐるみ。名前は「日曜日」。お気に入りで大好きで何をするのも一緒♪でも何も話さないし抱きついてもこない「日曜日」が自分のことを好きなんだろうかと疑問に思って…。ぼくがクマのぬいぐるみの気持ちが理解できた時、何気ない日常がどれほど大切で幸せなことなのかよくわかったと思います☆ハッケの文とゾーヴァの絵がピッタリ!素敵な作品♡2015/03/03
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
114
『ちいさなちいさな王様』のアクセル・ハッケ&ミヒャエル・ゾーヴァによる牧歌的な物語。大好きなのに何を考えているか分からない(当たり前だけど)テディベアを乱暴に扱ってしまった男の子。ふと、ぬいぐるみから悲しい歌声が聞こえた気がした。その夜、夢をみた。僕の体はおもちゃになっていた。そこはクマの国だった。「かわいーいっ」と抱きしめてきた子どもグマには見覚えが……。ヒトとモノとのコミュニケーションがテーマ? ほんわかと優しくて、実は深い物語なのかも。メルヘンチックだけど甘すぎない絵が最高。2002年6月初版。2016/01/06
greenish 🌿
88
少年のもとにやってきたぬいぐるみのクマ。名前は《日曜日》。でも《日曜日》は口もきいてくれないし、一緒に食事もしてくれない。僕のことを好きなんだろうか・・・ ---アクセル・ハッケとミヒャエル・ゾーヴァの2人による、子どもと大人のための絵物語。ハッケのどこか風刺の効いた物語と、ゾーヴァの深みのある挿画が、この世界観を表している気がします。僕と《日曜日》が逆転すると・・・相手側に立って初めて分かる、互いの存在の大切さ。シュールな中にある、ほのかに温もりのあるお話でした。2014/02/23
ゆのん
62
【児童書】アクセル・ハッケとミヒャエル・ゾーヴァのゴールデンコンビ。テディベアをプレゼントされ大切にする。どこに行くのも、何をするにも一緒。日曜日と名付けたベアに愛情を注ぐがそのうちに見返りを求めるようになる。もちろん縫いぐるみなのだから何も出来ない。そんな時、夢の中で日曜日と自分の立場が逆転してしまう。相手の立場にたつ事を教えてくれる素敵な本。3712019/12/04
♪みどりpiyopiyo♪
58
大好きなクマのぬいぐるみの〈日曜日〉は、なんにもしゃべらないし、だきついてもこない。ぼくのことをどう思ってるんだろう…。■子供の頃、私も不思議に感じたことがありました。大好きなくまさんは 確かにここに居て仲良しだけど、自分からは動かないし…? ■お伽の加減が、先日読んだ『プラリネク』と似てるなぁ、と思ったら、文のアクセル・ハッケと絵のミヒャエル・ソーヴァは、『プラリネク』と同じコンビでした。■命は無くても仲良しになれる。子どもと大人のための絵物語でした ( ' ᵕ ' ) (2001年)(→続2018/01/25