出版社内容情報
トロイア戦争で勇敢にたたかったギリシアの英雄オデュッセウスは,故郷をめざして地中海の青海原に乗りだす.波瀾万丈の航海の後,20年ぶりに妻と息子に再会するまでを描く冒険物語.「イーリアス」の続編.
内容説明
「オデュッセイア」とは、「オデュッセウス物語」という意味で、一万二千百十行、二十四巻から成り、部下の将兵をひきつれてトロイア戦争に参加したイタケー島の王オデュッセウスが十年の年月をついやし、かずかずの冒険をかさねて、ようやく故郷にたどりつくまでの話をわずか四十日の事件にまとめあげた長篇叙事詩である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Merlin
2
原作訳でなく児童書なのであまくみていたが、大変素晴らしい作品で、少しも古典の権威を損ねておらずとても満足した。原作は読み切れるか不安だったので試しに読んでみたが、内容の楽しさは充分味わえた。ナウシカが洗濯の最中にオディッセイを助ける。最後無礼な求婚者たちにどう復讐するのかな、と楽しみにしていたら、皆殺しだった。乞食や貧しい旅人にあたたかく施しをしてやるのが立派な王なんだ。この本は1952年オックスフォード大学出版初版。挿絵が良い。2016/11/24
kambashig
0
トロイ戦争の後、故郷を目指すオデュッセウスの冒険物語。あちこちで足止めされ、10年もかかってしまう。ふつうに冒険物語として楽しめた。こんな話が紀元前に作られたというのがすごい。2015/03/31
baアタマ
0
1952年英。解説に寄ると同作者の「イーリアス」と違い原詩の順序を変えてあるそうです。こちらは「イーリアス」にも度々登場したイタケー王オデュッセウスの帰還がテーマです。イタケー島に帰り着くまでの長い苦難にはこの英雄ほど冷静に対処できないながらも、自分の身と置き換えて読みました。息子のテーレマコスが父王のように偉大に育ったか知りたくなります。ユリシーズ(Ulysses)はオデュッセウスのラテン語Ulysseusを英語化したものだそうです。訳:高杉一郎さん2013/12/10
のんちゃん’
0
★★★面白い!!イーリアスよりもオデュッセイアのほうが読みやすく、物語に入っていきやすい。オデュッセウスの復讐劇にはスカッとした。2012/10/16
みそ
0
あとがきに紹介されているサミュエル・バトラーによる「オデュッセイアの作者は女」説が面白い。日本語訳では『概説 オデュッセイアの著者は女なり』として信山社出版から1999年に出ているのですね。読んでみようかと思います。2022/07/30
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