出版社内容情報
ゲドは,自分にふしぎな力がそなわっているのを感じ,真の魔法を学ぼうと,魔法使いの学校に入る.進歩は早かった.得意になった彼は,禁じられた呪文を唱え,死の国の影を呼びだしてしまう.
内容説明
無数の島々と海からなるアースシー(EARTHSEA)。並はずれた魔法の力を持つ男ゲドの波瀾万丈の生涯を軸に、アースシー世界の光と闇を描く壮大な物語。小学6年、中学以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
74
古の言葉が魔法の力を持つ多島世界アースシー。そんな島々の一つに生まれた少年が魔法の才能を見出だされ成長していく物語。■静かな語り口が物語の勇壮さを引き立てます。生と死、光と影、宇宙の均衡。誰もが持つ心の不確かさ。だからこそ主人公は悪を成敗する勇者でなく、謎に迫る「大賢人」なのでしょう。■魔法が使えても、アースシーはまさに人間の生きる世界。主人公の成長譚であると同時に、誰でも影に付き纏われる可能性があるけど回復もあるのだという希望が感じられる物語でした。次作以降が楽しみです♪ (1968年)(→続2018/05/16
シュシュ
30
再読。今回も「ことばは沈黙に。光は闇に…」の始まりに惹かれた。ゲドがオジオンのところに戻ってきて言った「出ていった時と同じ、愚か者のままで」のセリフが好き。傲慢だった少年が傷ついて少し成長して帰ってきたのだ。この物語は、自分の影、闇の部分に向き合っていく生きかたを思い出させてくれる。大人になると、自分の影から逃げることもできてしまうのだと感じる。読んでよかった。2016/05/25
seraphim
27
(再読)世界3大ファンタジーの1つとされる、シリーズの1作目。多島海世界のアースシーを舞台とした、ハイ・ファンタジー。偉大なる魔法使いの、少年から青年になる年頃を描いた成長譚。自分の力に奢る少年、ハイタカ。彼のその傲慢さから招いた影が、彼自身を蝕む。はたしてハイタカは、影を打ち負かすことができるのか?…。やはり面白い。異世界の物語だが、違和感なく物語の中に入っていける。中学生くらいから読める児童書とされているが、この物語は奥深い。哲学的でさえあると思う。何度でも読み返したくなる。続きも再読しよう2016/02/13
k16
26
20100820読了。 呼び出してしまった影との戦い。 呼び出したものの責任として納得の決着。 呼び出した、創り出した影に責任を負わない者が多い現代、考えさせられた。2010/08/20
さく
24
小学生の時に親に買ってもらった、一番大好きなシリーズ本。ストーリー全部覚えてるのに面白い。永遠の名作!2巻の方が好きだから次を読むのが楽しみ!2019/05/06