シェパートン大佐の時計

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シェパートン大佐の時計

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  • サイズ A5判/ページ数 267p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784001106602
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

108
まず感じたのは、映画『グーニーズ』だ。足にハンディをもつ主人公デイビトに、アーサーとピーターの3人組が、デイビトの父親の作業場(彼の家は代々の修理業)に、お爺さんの代から置いてあるシェパートン大佐の時計の謎を解き明かしていく筋書きが、『グーニーズ』の宝探しとダブる。彼らはイタズラ好きな3人組で、とくにピーターのトームズ先生へのイタズラは、最高に笑える。また基本的に怖いもの知らずの年頃なので、読んでいる自分の方がハラハラしてしまった。いわゆる『認めたくないものだな。若さゆえの自分の過ち、というのは』である。2015/03/30

kasim

33
60年代。三人の少年が第一次大戦開戦時に不審死を遂げた大佐の謎を追う。昔から読みたかった本。謎解きや冒険より、イングランド北部の田舎のゆったりした生活が描きこまれている。やさしい大人たちに見守られ、いたずらを重ねつつモラルと名誉心を育む少年たちの姿は、古き佳き時代という言葉がぴったり。すでに『蝿の王』以後の時代、この型の小説としては最後の世代かと思うと郷愁を覚える。2018/09/29

がらくたどん

28
サイトのご感想に触れて。実読は自宅の68年版。小さな建具工房の息子で足が悪いが思慮深いディビッド・ムーアの農場の息子で優しいガキ大将のアーサー・牧師館の息子で発明家のピーターの友情と冒険の物語。ディビッドの店に祖父の代から「預けられて」いるシェパートン大佐の大時計にまつわる謎を真ん中にディビッドの足の治療の行方や泥棒事件まで絡んで、少年たちが縦横無尽に駆け回る。正直で勤勉な大人たちが築いた共同体が土台にありその上で子供たちは誇りと希望を学び精一杯現実に立ち向かう。黄金期のイギリス児童文学を満喫できる1冊。2021/11/08

くみ

17
遠くの図書館で見つけてその表紙とタイトルに一目惚れ。そして読んでみてますます惚れる。舞台は20世紀前半のイギリス、ダーンリイミルズ。大きな農家の息子アーサー、大工の息子デイビド、牧師の息子のピーターがデイビドの家にある「シェパートン大佐の時計」の謎を追う。足が悪く思うように走れず落ち込むデイビドを言葉以上のもので慰めるアーサーに「優しさ」の本当の意味を教えられた。そして彼らを取り巻き見守る人々の厳しさと優しさ。正に解説にある「古き良き香気ただよう」とはその通り。そして大佐の時計の秘密は想像以上でした。2020/10/18

はる

14
図書館本。たまにしか行かない図書館の棚には、時々思わぬ出会いがある。3人の少年たちの日常の謎と冒険。クリアストーリ?どこ、それ?(危な~)オルガンの内部?コンフェッティ?何、それ?神社の床下には隠れたことがあるけれど、教会の細部は解らないよ~。知らない世界だ!と思ったら、作者が牧師さんでした。そして、思わず『天路歴程』を図書館に予約してしまったのだった…。続編があるようで楽しみ。2017/09/19

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