出版社内容情報
地球のなりたちや人間の誕生など，大昔から人々が不思議だなあと感じてきたことは，人々の想像力をかきたて，各民族独自の物語をかたちづくってきました．それらの中から雄大な話ユーモラスな話など10編を絵本にしました．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん１００７
39
古から伝わる物語。今の時代、科学的なことはそれとして、やはり、物語を知ることで、考えることが拡がる。何故・・・という基本的なこと。生きることとは。太陽・月のありがたさ。ふと、こころが静かになる。2019/11/15
マリリン
34
色々な国の創世神話10作品。面白かったのは「地球は、なぜできたか」空の長の娘が産んだ対照的なふたご。兄は穏やかな性格で役に立つものやうれしいものを、やんちゃな弟は、めんどうや苦労のもとばかり。「うけとれ、走れ！」も面白い。循環思想の如く木の存在があり、受け取るのは火。走るのは動物たち。それぞれの特徴がリレーの中で語られている。「かがやく太陽神ラー」は印象深く好き。月は何故夜に出るのか？...ラーが作った月の柔らかい光は、絶望感の中で、人間に対するやさしい思いから。ドビッシーの「月の光」が静かに聴こえる。2020/07/09
gtn
27
空の神ニャミがフィギュアのように地球を拵えたのも、人間は神が作った土人形であり、肌の色が異なるのは、単に焼き加減であることも真実。なぜなら、事実が判明した後よりも、その頃の方がおそらく平和だったから。2022/08/23
花林糖
21
（図書館本）様々な民族に伝わる創世神話10編。ナイジェリア（ニューペイ族）に伝わる「カメのおねがい」はほのぼの可愛らしい話で一番のお気に入り。キチェ・マヤ族に伝わる「羽のあるヘビとウルアカン」はマヤ族らしさが溢れ出る話で良話でした。「マウイの千の知恵」「かがやく太陽神ラー」「うけとれ、走れ！（北米先住民族）」「大ガラスと豆さや男（イヌイット）」等。2021/01/02
いろ
17
世界の様々な民族に伝わっている「世界のはじまり」に関する神話10分程度が10編。世界の…と言っても，アジアに伝わるお話はないけどw 太陽や人がどのように誕生したかのお話の数々は，空想力をかき立て，とっても魅力的だったようで，文字小さめで結構ビッシリの本にもかかわらず，８歳男児，数編ずつに分けて何度も読んだり，読み聞かせ希望したり。合間に程よく配された挿絵も，雰囲気よく神話を盛り上げていた。2016/06/07
