出版社内容情報
団地の中庭で遊ぶ幼い子どもたちが段ボール箱を見つけました.みんなの家にしようとしますが,ひとりだけ,ぼくのだから入っちゃだめという子が出てきて….日常の小さいドラマを暖かい目で追う絵本.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わむう
12
独り占めするより、みんなと仲間して遊ぶ方が楽しいよという良いテーマで読み聞かせに良いかなと思ったのですが、登場人物が多くて、しかも名前が英語でややこしいので子どもたちには分かりにくいかもしれない。2015/12/14
遠い日
10
意地悪する側とされる側の、すれ違う論理。意地悪されて、仕返すことの愚かさ。みんなで遊んで楽しもう。2017/01/29
そうさん
8
5歳1ヶ月。みんなのものという概念はこのくらいの年齢にはまだ難しいだろう。つい自分がとても気に入ったものは独り占めしたくなるのはわかる。「みんなで遊ぼうね」と子どもに何回言ったのだろう。まだうちの子は執着心が強い方ではないので、その点での苦労は少ない方だと思うが、泣きわめいている子と親を見ると、心の中で頑張ってと思ってしまう。小さい子に順番ねと言っても、納得いかないよね。子育ては難しいなあ。2019/09/12
のびえもん
6
よくよく考えたら、あそこにみんな入れたことがすごい。2012/12/01
ヒラP@ehon.gohon
4
子どもの世界って排他的であったり、自己中心だったり、独りよがりだったり…。 そんなありふれた光景を、このように象徴的に描かれると、滑稽でもあったりするのですが、当事者たちは真剣に自分を表現しているのですよね。 箱の家に入っちゃダメという少年と、なんとか中に入りたいという友だちの攻防戦。 「みんなで入ると楽しいよね!」という教育的な観点ではなく、他人事のようにして見ている子どもってなんだか可愛いと感じます。 2014/11/26