出版社内容情報
沖縄にまだ鉄がなかった，かーまかーま昔の話．ある島に，全身鉄のように堅いふしぎな男の子カナヒルが生まれた．ある日，鬼にさらわれたカナヒルは，思いがけない力を発揮する．力強い印象的な絵本．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
23
全身鉄の子。包丁も煮え湯も直火も大槌も平気。鬼に囚われるも、鍋を囓り、島に鉄をもたらす。◉ビビットな原色版画の映えるヒーロー譚。泡盛飲みながらニカッと笑う浅黒い琉球兄さんのイメージでカッコいい。赤ん坊時代の姿はコミカル。◉主人公をもたらしたきっかけがヤマト船だけど、昔からそういう話で？2019/04/21
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
令和３年度小学校朝読書リスト 高学年 （朝読書で読んだ絵本や紙芝居はそのまま貸し出します） 沖縄のおはなし。 娘が授かった子どもは全身鉄でできていた。パーントゥ（鬼や化けもの）のような子と言われるが、娘はかみさまのもうし子と言い大事に育てる。カナヒルと名付けられた子が13歳になった時、本物のパーントゥたちが島にやってきた。食べるものがなにもないので、カナヒルを攫って食べようとしたが…。パーントゥたちをやっつけて人間の子どもに生まれ変わったカナヒル。 方言が難しく読み聞かせはキツイ。2021/05/18
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