内容説明
ポールがその顔をさいしょに見たのは、プール更衣室でだった。髪をとかそうと思って、鏡に目をやったポールは、あっと声をあげた。鏡の中からこっちを見ているのは、ポールの顔ではなかったのだ。つぎの日にもまた、おかしなことがおこった。…そしてポールは、時間と空間をこえ、鏡のマジックにひきよせられるようにして、いまだかつて誰も体験したことのない冒険の旅にいざなわれていった。この本には7枚のホログラムが使われています。そのなかに隠されているイメージは、光線と視点の変化でいくつもの姿を呈します。ホログラムの1枚に、どんなシーンを発見するか、それはあなた自身のイメージの冒険でもあるのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
15
短い話の中にSFファンタジー要素がギュッと詰まっていて、おもしろかった。ちょっと怖い所もあったけど。絵の中の鏡にホログラムが使われていました。2015/07/23
リカステ
7
限りなく児童書に近い絵本? 意図されているわけではなさそうな謎が多く残る。この少女と老人の関係や、なぜこの少年だったのかなど。動機付けが弱いと感じざるを得ない。2016/10/19
星落秋風五丈原
6
鏡を見た少年はあっと声をあげた。鏡の中からこちらを見ているのは彼の顔ではなかったのだ。鏡の魅力に見入られた少年は冒険の旅に出る。1990/04/08
がる
4
やっぱりアラン・リーの絵が素敵でしたー。物語がちょっと物足りなかったですけど・・・。2011/06/18
杏子
3
刊行は古いが、アラン・リーの絵は素晴らしい! ストーリーがちと尻すぼみのような気がしたが。さんざ冒険して、無事に帰ってこられるのはいいことです。2012/05/06