運命の王子 - 古代エジプトの物語

運命の王子 - 古代エジプトの物語

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  • サイズ A5変判/ページ数 1冊/高さ 23X29cm
  • 商品コード 9784001105858
  • NDC分類 E

出版社内容情報

ワニかヘビか犬に殺されるという運命を背負って生まれた王子が,妻の協力をえて新しい命をさずかります.パピルスにしるされた世界最古の物語を,翻訳再創造してつくったユニークな絵本.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちえ

42
読友さんのレビューより。最も古いおとぎ話の一つで原題は『自分の運命を知っていた王子』。この3000年以上前にエジプトの書記によって書かれたパピルス文書の象形文字を訳し、また欠けているお話の終わりや、絵本にするための絵を様々な同時代の美術品から写し取って作り上げられた。お話は生まれたときに7人のハトホル女神から「鰐か蛇か犬に殺される」と告げられた王子の物語。お話や絵もなかなか面白かったけれど、説明文のこの本の成り立ちがとても面白かった!それにしてもすべてが横から書かれている古代エジプトの絵はやはり独特。2022/01/08

みや

38
ワニかヘビか犬に殺されると神に決められた王子を描いた絵本。3000年以上前にエジプトで、パピルスに神聖文字で書かれた物語であり、原本は大英博物館にあるらしい。どんな人が書き、どれだけの人が読んできたのかを想像するだけで興奮する。巻物が途中で破れているため、結末は作者のオリジナルなのが口惜しい。壁画を彷彿させる絵と文字は雰囲気があって凄く良かった。さらっと残酷な描写があり、展開も不可思議なので、子供が読んで楽しいのかは分からない。当時の地理や文化、思想が込められていて、短いながらも十分にエジプトを味わえた。2018/02/19

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

30
3000年以上前にパピルスに書かれたヒエログリフを訳した物語。後半は途中なので結末は作者オリジナルだが、世界最古であり、その時代にこういう物語を書いていたのかと思うとすごい。原本は大英博物館に所蔵。オープン予定の大エジプト博物館に行きたい。2023/11/09

なななお

24
作者はデンマーク生まれの女流エジプト学者。大英博物館所蔵の3000年以上前のパピルス文書のヒエログリフを訳して書かれたそうです。絵はその当時の遺跡から出土したレリーフや墓の壁画やパピルスの巻物の絵から写した物。原本のヒエログリフもきちんと書かれています。話は、ある王と王妃の元に産まれた王子は『鰐か蛇か犬に殺される』運命を持っていました。王達は王子を運命から守るため外に出さずに育てましたが、逞しい若者に育った王子は「運命に出会うまで自由に生きたい」と旅に出ます…古代エジプトらしい結末に悠久の歴史を感じます。2021/11/18

花林糖

15
(図書館本)古代エジプト(3000年以上前)のパピルス文書に書かれていた物語を、作者が神聖文字から訳した絵本。結末は原本が破れていたので想像で描かれているけれど、本当はどうだったのかな。作者の解説が興味深く面白かった。2016/01/06

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