出版社内容情報
つきみ山のたぬきちさん一家は,いつもにぎやか.大きさも毛の色もそっくりの6つ子のこだぬきは,元気いっぱいです.今夜は,お月夜.たぬきちおとうさん主催の音楽会があります.こだぬきたちは大喜び.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
つきみ山のてっぺんに住む音楽家のたぬきさん一家。6ぴきの元気な子だぬき達の賑やかな1日。2019/08/18
ツキノ
9
中川宗弥さんの絵はさらさらっと、一見適当に描いたように見えて、じつは本当に絵が描ける人の絵、つまり本物の巨匠の絵。子どもはそれを瞬時にわかるのだと思う。こだぬき6ぴきのてんやわんやぶりが可笑しい。ぜひ復刊してほしい絵本。2017/02/21
魚京童!
8
これはいったいなんなのだろうか。自分で本を選ぶと謎の本にあたるよね。読メで探すと当りが多いのに。なんなんだろうね。2024/12/09
遠い日
7
なんとも賑やかでほほえましいお話。6匹の子ダヌキたちは元気いっぱい、自由奔放。おとうさんおかあさんが大好きで、いつもいつも自分がいちばん先になんでもしたがる子どもたち。子どもがいる家の全てが描かれていて、そこここでくすりとさせられる。おとうさんが音楽家というのも、いい。山の上でのコンサートは圧巻。中川宗弥さんの柔らかな絵が、この家族の幸せを強調するようで見飽きない。2014/11/04
けん
2
1972年刊。『いやいやえん』の中川李枝子さん作、ご夫君の中川宗谷氏が絵のたぬき絵本。たぬきの絵本童話はお馴染みのたぬきというキャラクターに寄りかかり、似たようなものになってしまうことが多いんだけど、本作は見事に独自の世界を作り上げていて、完成度の高さを感じさせられた。ただ、絵はもう少し工夫してほしかった気が…。ヒゲを強調したり、前足の不自由さを無視したり、後脚で立たせて、たぬきを擬人的に描くとどうしてもアライグマっぽく見えてしまうんだよね。ともあれ、この世界は素晴らしいので、続編を描いてほしかったなあ。2024/05/04