出版社内容情報
アルプスの山奥の,ふたりのかわいい姉弟のいる一家の庭には,ナシの老木やとげだらけのメギの木があります.春になると渡り鳥がそれに巣をつくるのですが,一家は毎年それをあたたかく見守ります.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
25
スイスの山奥、絶景ポイントに住む四人家族。幾種かの樹木と鳥たちの攻防。それぞれに役割りが有る。◉地階プラス三階建て、石と板壁、三角屋根の母屋に倉庫。高い煙突に電気の引き込み線。2本の庭木、根元にベンチ、薪割り台。それらのたたずまい、生活のスケッチから、家族の穏やかな暮らしぶりが伝わる。◉「ふたりは、おとうさんをてつだって、たおした木をわりました。とにかく、たき木というものは、ほんとにどっさりつくらなければなりません。しごとは、なかなかおしまいにはなりません」そう、なかなかスローには暮らせません。70年刊。2020/06/10
遠い日
13
スイスの山奥、カンテルドンの村のある一家の季節の巡りと、自然との関わりをゆったりと描く。家の周りの三本の木に棲みつく鳥たちのようすをじっくりと描き、穏やかな生活の中のアクセントのように、それらのエピソードが光る。メギの木のウグイスの夫婦の話がこの物語の最後をぐっとひきしめる。大きな版でカリジェの絵は美しく、心ゆくまで楽しんだ。2014/07/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
スイスの山奥、カンテルドンの村に住む4人家族のスローライフ。四季を過ごしながらの穏やかな生活がわかる。自然との調和はステキなことばかりではないけれど、三本の木に住む小鳥たちを軸に豊かさをも感じる。2023/06/03
baアタマ
3
1971年スイス。アロイス・カリジェの絵がみたくて借りました。文もカリジェ。スイスの山奥に住む一家と小鳥たち、自然に囲まれた自然に生かされた生活がみずみずしい文で描かれています。スイスは高級リゾートのイメージも強いですが、素朴な土着の温かさが伝わる絵本です。沢山の薪をつくる様子からスイスの山の冬の厳しい寒さもしのばれます。大塚勇三さん訳。原題:BIRNBAUM,BIRKE,BERBERTZE 2015/06/11
ヒツジ
2
一家と木々と鳥たちの四季のお話。地に足のついた一年間のくらし。2012/06/16
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- 和書
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