出版社内容情報
むかしペトログラードの町に,わにがひょっこりやって来て,大さわぎに….勇ましいワーニャ坊やが大活躍する,ゆかいな詩が,リズミカルな楽しい絵本になりました.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
259
旧ソ連の児童文学作家コルネイ・チュコフスキーの文。訳は内田莉莎子、瀬川康男の絵。全体にどこをとっても荒唐無稽というか、実におおらかなお話。ある日、突然町に(おそらくはロシアの)ワニがやってきた。謎のワニはトルコ語ぺらぺらなどと意味不明。ワニは犬も警官もひと飲みに。そこに現れたのが、勇ましい子ども勇士のワーニャ・ワシリョーク。ちっとも強そうには見えないが、ワニは戦わずして降参。犬も警官も無事に戻ってメデタシメデタシというお話。ここまで能天気だと、もうもろ手をあげて賛同するしかない。2024/11/21
たまきら
26
わあ、ふっる!でもかっわいい!寒い街に突然迷い込んだワニさんのおはなしです。ピンクのワニさんにオタマさん大喜び。オカンはこんなに寒かったら動けないだろうに…とかぐるぐる。読み友さんから。2019/08/07
ヒラP@ehon.gohon
19
ロシアの言葉遊びの物語のようです。 子犬を呑み込んだり、おまわりさんを呑み込んだり、とんでもないワニですが、全てのものを呑み込んでしまうわけではなく、その理由は原作にありそうですが、日本語版では、少し意味不明のナンセンスにとどまっています。 どこか毒気を感じるのですが、笑い飛ばしてよいものやらどうやら。 ちょっと読み聞かせは控えました。2020/04/07
Squirrel
13
ナンセンスなことば遊びや語呂合わせが歯切れよいリズムと重なっている詩が原作。また、それが外国語なので訳者は苦労したことでしょう。でも、楽しげな雰囲気は伝わってきます。わかりやすい内容は小さな方たちにいいと思う。わにさんのビジュアルがキュート。2016/03/03
紅生姜
9
葉巻をくわえた一見紳士っぽいワニにひとめぼれ。ロシアの絵本はおしゃれだなあ。悪者のワニと、それを退治しようとする子どものワーニャとのやり取りが、もうわくわくしてたまらなかったです。どんなに悪者でも、自分の子どものことを思いだしたら改心するもの。ワーニは中身も男前でした。2016/02/19