出版社内容情報
飼いリスのグリックは,野生のリスの住む北の森にあこがれ,カゴから脱走します.町でドブネズミのガンバと親しくなり,動物園で知りあった雌リスののんのんといっしょに,北の森をめざします.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
刹那
12
お姉さんが死んでしまっていたのは残念だったけど、グリックとのんのんが動物園のリス終わりにならなくてよかった✩2017/01/21
志田健治
7
読了直後、感動に打ち震えております。まさにイントゥザワイルド、野生は甘くありません。何度も死の危険に遭遇するグリックとのんのんが痛々しい。それでいて何度も衝突しながら成長し、互いに思いやる心を育む二匹に胸を打たれました。先に『冒険者たち』を読んだのですが、ガンバと十五匹の仲間の世界観が既に完成されていることに驚きました。著者はこの時点で次作の構想がなかったというのだから感服します。ガンバもグリックものんのんも心に重く響くセリフを吐露します。ケストナー流に言えば、立ち止まってハッとする言葉です。シリアス!2018/04/30
飴
4
のんのんが亡くならなくて本当に良かった!そして、大人になってから読んでよかったと思える1冊でした。リスのんのんは、足が悪く、片足をひきずりながらグリックと一緒に目的地を目指します。季節が冬へどんどん進んでしまいただでさえ目的地へたどり着けるか危ぶまれているところです。お互いを思いやり、時にはけんかしながら冒険を続ける姿は、夫婦・大切な人とのパートナーシップと重なりじーんとしました。北国生まれの作者ならでは、冬の自然界表現。この季節に読むと、寒~い冬を感じてロマンティックです。2022/01/14
トムトム
4
挿絵が全部すき。写実的なのに人間のような表情や動きがある。シートンさんの絵と似たものを感じる。2019/08/18
イソップ
4
グリックとのんのんの友情ではないような絆の様なものがなんだかこころに残ります2019/04/20