出版社内容情報
古代エジプトの巨大なピラミッドはどのように作られたか,大胆な推論と緻密な描写で再現する.ピラミッド建設の壮大な場面が次々と展開し,古代の人々の死生観や生活についても興味深い事実が示される.
内容説明
古代エジプトのピラミッド建設のドラマをいくつかの理論をもとにして、壮大なスケールと緻密な描写で目のあたりに再現してみせる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
60
図書館本:世界七不思議の筆頭、ピラミッド。その謎に包まれた建造法を、綿密な建築学上の調査を基にして解析し、絵本(と言うより、図本?)として、視覚的にイメージしやすく紹介した作品。王墓を建てる土地の選定から始まり、ピラミッド本体の設計、労働力の確保、実際の各工法とその流れ・・・まるで、本物の建造を観てきたかのような具体的な描写に、ピラミッドの(建築学的な)謎が一気に解き明かされたような心地がする。細密なペン画も雰囲気満点。時代背景を説明したあとがき、訳注により、古代エジプトそのものへの理解も深められる。2014/07/13
たまきら
32
カテドラルのシリーズがあったと知って、驚いて取り寄せました。ちょっと内容が古い気もしますが、丁寧な説明がわかりやすく、ロマンチックです。…改訂版でないかな…。2024/11/21
みや
29
綿密な建築学上の調査に基づき、ピラミッドの建設過程を解き明かす絵本。可愛さも面白さもない精密な線画と、内容は平易だが堅苦しい文章は、社会科の資料集のようだった。本書のピラミッドは実際には存在しておらず、現存している複数のピラミッドの例を集め、全てに共通する基本的な構造を持ったオリジナルの物らしい。エジプト学者ではなくデザイナーが執筆しているため、シンプルな図やイラストが多用されている。大抵の人にとっては分かりやすいのだと思うが、空間認識能力が劣っている私には理解できない図が何個もあって切なかった。2018/03/24
紅花
15
内容も絵も素晴らしい!!こんな素晴らしい本を書いた筆者自身の前書きはとても謙虚だけど、相当の下調べと、綿密な絵の構成。設計段階から、整地、資材、運搬、道具が文章を見なくても、綿密な絵である程度理解出来るので、小2の息子がとても気に入った様子だった。勿論文章を読めば、一層ピラミッドが楽しめる。2014/07/24
Mer
13
読友さんのレビューから図書館本。どのようにピラミッドが建設されたかを丁寧に且つ、シンプルなイラストで紹介している。ピラミッドの方角を正確に定める為に北の方角を正しく決めておく作業があるのだけれど、夜通し移動する星を観測するって!想像しただけで目がチカチカする〜(*_*) 重機🏗もない時代に人力のみで作り上げる…様々な工夫ととんでもない労力、まさに権力の象徴。神殿の装飾やミイラつくり。王の聖なる遺体は石棺に納められいよいよクライマックス!200万個の石で作られた人口の山ピラミッドに守られ、永久に眠るのだ。2021/09/14