出版社内容情報
だいじな宝をトンボソ国のお姫さまにとられたジャック王子の痛快な仕返し,悪い妖精のためキツネにされた王子がよい妖精に救われる話など,昔フランス人がカナダに伝えた民話から傑作5編.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杏子
28
今から300年昔、アメリカ大陸にフランス人たちがカナダに住みついたそうだ。そのフランス系カナダ人の博士が集めた物語が、この『トンボソのおひめさま』。どこかで読んだような懐かしい話だが、変わり種もあり、中にはなんと!つづきもの?で、二編に渡っている話もあった。「金の不死鳥/トンボソのおひめさま/いじわる妖精/フケアタマ/金ぱつの騎士」の五編。本当は八編だが、ページ数の都合で入らなかったとのこと。県立図書館の書庫にあった古い本で、糸とじがしてあり、大事に取ってある様子。面白いのだが、今の子たちにはどうかな?2016/10/10
花林糖
17
(図書館本)金の不死鳥/トンボソのおひめさま/いじわる妖精/フケアタマ/ 金ぱつの騎士の5話。原本は「金の不死鳥」というタイトルで8話入っていたけれど頁数の関係で5話のみ掲載との事。残りの話も是非読みたいな。お気に入りは「金の不死鳥」「トンボソのおひめさま」(中古入手)2015/07/25
HIRO1970
8
⭐️⭐️⭐️子供の頃に読みました。2007/04/01
moe
8
単なる昔話とは違う新しさを感じます。標題作「トンボソのおひめさま」にしても、白馬に乗った王子様を待っているただのかわいらしいお姫様ではありません。そう、まるで峰富士子のように頭が良くて魅力的なのです。結末も秀逸です。そのほかのお話も楽しいです。恩田陸さんも子どもの頃、この本が大好きだったそうです。さすが!2010/10/24
misui
8
やはりこれも昔話のパターンを多く踏襲しているものの、フランス系だからなのかカナダ人だからなのか、全体的にとても洒落ています。挿絵までお洒落。一話完結だと思って読んでいたら「フケアタマ」「金ぱつの騎士」がまさかの続きもので、特に後者は出色の出来で堪能しました。2010/03/21