出版社内容情報
アルプスに住むふたりのきょうだい――ウルスリとフルリーナの物語.スイスの有名なさし絵画家アロワ・カリジェの絵の美しさをごらんください.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
29
ウルスリの冒険譚に、叱るどころか温かく聞き入る両親。息子の無事、自立心の萌芽により少しずつ大人になっていく頼もしさ等、いろんな思いが交錯し、親の頬を緩めさせたのだろう。2020/01/13
tokotoko
26
「アルプス」というタイトルをみて、読まなくちゃ!です。スイスで暮らすウルスリ(兄)とフルリーナ(妹)のお話です。絵と文のバランスがとってもいいです。絵で見えない部分だけを、言葉で表現してあって!絵の表現力もすごい。見たかったアルプスや、素朴な村や家族、元気な子供達や動物たち・・・全員集合してくれてます!面白いのは、フルリーナちゃん!子どもなのに、山のお母さんみたいなの。とってもとってもかわいいお母さんです。でもね、このお母さん、どんどんしっかりしていきます。その様子、ぜひ見てみてね。きっと嬉しくなるから!2014/04/20
ヒラP@ehon.gohon
22
二編の作品が素晴らしいハーモニーで、兄妹を表現していると思いました。 「ウルスリのすず」は、単独の絵本で読んだ事もあって、スルーしてしまったのですが、「フルリーナと山の鳥」については、野生の鳥をどの様にするかを通して、ウルスリとフルリーナの兄妹関係の睦まじさ感じました。 絵が小さくて、ちょっとさびしいところは、絵本で読み直そうと思います。2020/04/14
花林糖
21
アルプスに暮らすウルスリ(兄)とフルリーナ(妹)のお話で、『ウルスリのすず/フルリーナと山の鳥』の2話収録。アロイス・カリジェの絵が素敵でお話と合っていて良かった。蒸し栗にクリームをかけて食べる料理が気になった。2015/09/18
シュシュ
19
『ウルスリのすず』と、『フルリーナと山の鳥』が入っている。『ウルスリのすず』は絵本でも知っていたけれど、こちらの岩波子どもの本のほうもいいなと思う。子どもに読み物の入り口として手渡したい。スイスのアルプスの風景が気持ちよかった。兄と妹が二人とも子どもらしくて、小さな冒険があり、ひきこまれた。2015/06/14