定本 漱石全集〈第16巻〉評論ほか

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  • サイズ B6判/ページ数 871p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000928366
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

出版社内容情報

聴衆を前に語った講演をもとにした評論はいまなお読む者に鋭く迫り、自序・序文、小説の予告文・広告文からは文学者との交流や自らの著作への感慨が語られる。「老子ニ就テ」「韓満所感」の二編を初めて収録。

内容説明

日本という社会、「現代」という時代、文学者としての生き方。聴衆に語りかけた講演にもとづく評論は、読む者に今なお鋭く迫る。「老子ニ就テ」「韓満所感」を新たに収録。

目次

老子ニ就テ
愚見数則
人生
不言之言
小羊物語に題す十句(小松武治訳『沙翁物語集』序)
序(浦瀬白雨訳『ウォルヅヲォスの詩』序)
序(『吾輩ハ猫デアル』(上編)自序)
猫の広告文
序(『漾虚集』自序)
序(『吾輩ハ猫デアル』中編自序)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

10
新しい漱石全集は少し小ぶりで漬物石みたいだった旧版より大分軽いが、その分ちょっと安っぽくなった。自分はまだ漱石の文学論を読んだことがなかったが、読んでみてびっくり。漱石は小説はあまり上手くないというのが定説になりつつあるみたいだが、じゃあどこがエライのかというとどうも思想らしい。西洋文学論をそのまま輸入してくるんじゃなくて、哲学から心理学まで自分で勉強する。教養のためじゃない。書くという実践の意味を理解するために。西洋学問を日本に合わせるんじゃなくて、西洋文学論をさらに抽象化して普遍度を高めようとする。2022/07/08

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