出版社内容情報
蜀各地を流離していた杜甫は、七六四年、頼みとする厳武の再着任を機に成都草堂での生活をふたたび開始した。しかし勤めの重圧は老身にのしかかり、やがて厳武の急逝によって大きな決断へと向かう。「草堂」「悶えを遣る」「春日江村五首」「蜀を去る」「旅夜 懐いを書す」等を収録。協力=川合康三・木津祐子・二宮美那子・池田恭哉
【目次】
凡 例
杜甫詩注巻十三 成都ふたたびの歌
はしがき……………川合康三
1 草堂
草堂
草堂
2 四松
四松
四本松
3 水檻
水檻
水辺の出窓
4 破船
破船
こわれた船
5 營屋
屋を営む
建てまし
6 ?河二首
黄河二首
黄河二首
7 揚旗
旗を揚ぐ
旗ふり
8 別唐十五誡、因寄禮部賈侍郞
唐十五誡に別れ、因りて礼部の賈侍郎に寄す
唐十五郎誡を見送り、あわせて文部次官賈至に
9 宿靑溪驛、奉懷張員外十五兄之緖
青渓駅に宿して、張員外十五兄之緒を懐い奉る
青渓駅に舟どまりし、張之緒十五郎事務官のきみを思いやりまつりて
10 狂歌行、?四兄
狂歌行、四兄に贈る
気まま放題の歌、四兄さんへ
11 春歸
春に帰る
春に帰って
12 歸來
帰り来たる
帰ってきたぞ
13 歸鴈
帰雁
帰りゆく雁
14 三?句
三絶句
みじかうた三首
15 奉寄高常侍
高常侍に寄せ奉る
高侍従長に寄せまいらす
16 ?句二首
絶句二首
みじかうた二首
17 題桃樹
桃樹に題す
桃の木にこと寄せて
18 ?王二十四侍御?四十韻
王二十四侍御契に贈る四十韻
検察官王契氏に贈る四十韻のうた
19 寄司馬山人十二韻
司馬山人に寄す十二韻
山住みの隠者司馬氏に寄せる十二脚韻
20 寄?州崔?事
?州の崔録事に寄す
?州の崔書記官に寄せて
21 王?事許修草堂貲、不到、聊小詰
王録事の草堂を修むる貲を許すも、到らず、聊か小詰す
王書記官が草堂の修理費を出すといいながら、まだ届かず、いささか文句をいう詩
22 寄李十四員外布十二韻
李十四員外布に寄す十二韻
李布課長に寄せる十二脚韻
23 寄董卿嘉榮十韻
董卿嘉栄に寄す十韻
董嘉栄君に寄せる十脚韻
24 過?故斛斯校?書莊二首
故斛斯校書の荘に過ぎる二首
亡き斛斯司書殿のやしきを訪れて二首
25 立秋日雨、院中有?作
立秋の日 雨ふる、院中にて作有り



