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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nightowl
3
序盤の「リューシストラテー」から『太い。誓ってもいい。』『透けた下着、了解。』など、堅い印象のフォントで見ると妙な可笑しみを誘う。 「テスモポリア祭を営む女たち」は同性愛者、異性愛者の女装、フェミニスト、 発声の辿々しい外国人などからかいの対象とするものが中学二年の男子学生風でかなりの衝撃。 突き詰めると筒井康隆だけれどあくまで喜劇の範疇内に収まっている。明らかに上演が厳しいと思いつつ見たい気持ちも… 「蛙」はアイスキュロス・エウリピデス両名の作風あるあるで微笑ましい。数々の作品散逸が非常に悔やまれる。2020/04/12
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2
「蛙」には時事ネタと実名出してだたdisるだけとうんこちんちんで「喜劇」とか牧歌的な時代だね、と生温い目になったが(しかし部分的に「読んでるだけで知能が下がる」手応えがある事は認めたい)「リューシストラテー」は拍子抜けるほどウェルメイド。中学生の頃「雲」を読んで、この人は根はシリアスなんでは、と思ったけどちょっと見方が変わった。今の感覚で見るとフェミニズム的な要素も、そうじゃなくて「既成のものを裏返す」事で異化の笑いを生み出す、結果破壊とか反逆とか問題提起になってしまってるのかなとか。解んないけどな。2012/11/09
コマイヌ
1
蜂と蛙を見間違えるのを二回繰り返してから漸く読んだ、エンターテイナーと呼ばれるところのディオニュソスなのかな?全編下ネタと風刺に満ち満ちててうわすごいなこれって感じ、「アリストパネースパイセンまじぱねーっす」だった。2015/05/09
さぼさん
0
ギリシア喜劇の代表作“女の平和”を収録.戦争に明け暮れる男たちを相手に取った女性陣の行動が笑える.下ネタも多いですが,不快に感じるようなものではありません.2010/06/11
Βουλγαροκτόνος
0
『リューシストラテー(女の平和)』『蛙』の2本は特に有名。『蛙』『テスモポリア祭を営む女たち(女だけの祭)』はギリシア悲劇(特にエウリーピデース)について、韻律を含めたかなり詳細な部分にまで立ち入ったパロディーが多いため、正直現代日本人にはなかなか理解しにくい。一方で『リューシストラテー』はテーマがだいぶ分かりやすく、後世に大きな影響を残したのも頷ける。2022/08/01