フロイト全集〈20〉1929‐32年―ある錯覚の未来・文化の中の居心地悪さ

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  • サイズ A5判/ページ数 380p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000926805
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3311

目次

ある錯覚の未来
文化の中の居心地悪さ
テーオドール・ライク宛書簡抜粋
アーネスト・ジョーンズ五十歳の誕生日に寄せて
マクシム・ルロワ宛書簡―デカルトの夢について
一九三〇年ゲーテ賞
ジュリエット・ブトニエ宛書簡
S・フロイト/W・C・ブリット共著『トーマス・ウッドロー・ウィルソン』への緒言
エドアルド・ヴァイス著『精神分析要綱』へのはしがき
ハルスマン裁判における医学部鑑定〔ほか〕

感想・レビュー

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てれまこし

3
人間は社会生活を通じて自然への支配力を高めてきたが、人間のなかの自然もまた支配の対象となった。社会生活を乱す欲望や攻撃性は人間に根源的なものであるが、これは抑圧され、また文化活動として昇華されなければならない。それが文明を押しすすめる力である。しかし、あまりに抑圧が進むと人は過度の罪の意識に苛まれ、その反動として攻撃性が暴発する。文明の発達は突然の野蛮への先祖帰りを生むかもしれない。不穏な時代を背景に、ホッブズ的な人間観に傾いたフロイトの懸念した通り、情念は再び理性を凌駕した。文明は野蛮に呑み込まれた。2018/09/10

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