目次
1 芸能と民俗(中世の旅人たち;中世「芸能」の場とその特質;博奕)
2 異形の風景・異形の力(摺衣と婆娑羅―『標注 洛中洛外屏風 上杉本』によせて;童形・鹿杖・門前―再刊『絵引』によせて;扇の骨の間から見る ほか)
3 中世の非人と遊女(中世の非人と遊女 序章;中世身分制の一考察―中世前期の非人を中心に;非人に関する一史料 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Misato2009
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賤民として差別の対象となったひとたちに焦点を合わせ、その卑賤化の経過や実態について、諸説を参考にしつつ、独自の論を展開する。書き下ろしではなく、諸処に書いたものを集めたものなので、他の方もいうように同じ文言や例が繰り返し使われるのが眼に付く。これは「著作集」という本書の特徴を鑑みれば致し方ないだろう。透徹な視線で史実をみつめ、平明な解説文と的確な例文で中世の世界へと読者を導く好著。2011/07/16
いちはじめ
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何度も同じ事を繰り返し主張しているようで、やや食傷気味だが、ここで提起された問題は重要だと思う2009/08/16
zatugei
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久しぶりに網野史観を読み直した。もう一度、「無縁・公界・楽」を読み直したい。2019/03/21