内容説明
海と海民の世界。非農業民の視点から新しい列島社会像が見えてきた。
目次
1 海の視点から(海からみた日本社会)
2 水上交通と地域(北国の社会と日本海;瀬戸内海交通の担い手;太平洋の海上交通と紀伊半島;中世前期の水上交通―常陸・北下総を中心に;海上交通の拠点―金沢氏・称名寺の場合)
3 海民・湖民の社会(古代・中世の海民;西海の海民社会;湖の民と惣の自治―近江国菅浦;菅浦の成立と変遷;霞ヶ浦・北浦―海民の社会と歴史;残された課題)
4 時国家調査(奥能登時国家文書をめぐって―調査の経緯と新史料の紹介;時国家と奥能登地域の調査―一九九〇年度の調査と史料の紹介;北陸の“あぜち”について―日本社会における隠居慣行の一事例)