目次
蒙古襲来(飛礫・博奕・道祖神―はじめに;「撫民」と専制;二つの世界、二つの政治;「蒼い狼」の子孫;文永の役;建治元年―日本;弘安の役;弘安の「徳政」と安達泰盛;百姓と「職人」;訴人雲霞のごとし;転換する社会;鎌倉幕府の倒壊;十三世紀後半の日本)
「元寇」前後の社会情勢について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Splash
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蒙古来襲は、北条政権が防いだ要素もあるが、高麗と元との混合軍ゆえの意思疎通の不足、共通の価値観の欠如に由来するものも多そうだ。これをきっかけに、政権は孤立し独裁色を強め、社会から遊離していく。冷夏による飢饉、社会不安、そこから、日蓮、さらには踊り念仏へと繋がっていく。中国では、元も次第に力を失っていく。歴史は、事象が重なり合い、つながり合って、次への流れを産んでいくことを、わかりやすく語った書。2015/11/16
メーテル/草津仁秋斗
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網野善彦独自の視点から、鎌倉時代の通史を描いた本。非人や悪党に注目する網野らしい、一風変わった鎌倉通史になっている。高校レベルの日本史知識は必須。2015/07/10
nowonme
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綿密な歴史叙述は圧巻。一般向けということもあって歴史のロマンに満ちた胸躍る史実も面白い。2012/08/13
いちはじめ
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網野善彦の初期代表作「蒙古襲来」と関連論文1本収録。「蒙古襲来」は「日本の歴史」の一冊として書かれた一般向けということもあってか、注や補注がひとつもないのがいっそ潔い。2009/07/06
ボクタ
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★★★★★2018/09/21