出版社内容情報
27歳で『動学的経済理論』を世に問うて以来,半世紀余にわたって理論経済学者として先端的研究を続けてきた著者自身の選になる本著作集は,最高水準の数理経済学から,社会学的分析を加えた最新の著作まで,本邦初訳を含む著者の学術的業績の全貌を明らかにしようとしています.内外の学界に大きな刺激と影響を与えてきたその一貫した学問への態度と情熱は,広く経済学研究を志す人たちへの強いメッセージとなるに違いありません.
内容説明
労働価値論、搾取理論、転形問題、再生産表式、相対的過剰人口の法則、利潤率の傾向的低下、資本の回転などといった『資本論』全3巻の主要問題を数理経済学的に厳密に定式化し、1970年代以降の経済学界に大きな衝撃を与えた書。
目次
第1部 労働価値論(価値の二重の定義;隠された仮定 ほか)
第2部 搾取の理論(剰余価値と搾取;利潤率)
第3部 転形問題(静学的転形問題;統合問題)
第4部 再生産表式(単純再生産;拡大再生産 ほか)
第5部 資本と価値(資本の回転;労働価値論再説)
付論 置塩信雄氏に答う