出版社内容情報
27歳で世に問うた処女作(50年刊)にその後の経済学理論の発展に基づく8論文を加えた新版.ヒックスの『価値と資本』のモデルを拡張した旧著に加え,以降の研究や関心の変化を織り込んだ本邦初役の新論文を収録する.
内容説明
27歳で世に問うた処女作『動学的経済理論』(1950年刊)にその後の経済学理論の発展にもとづく8本の本邦初訳の論文を加えた新版。ヒックスの『価値と資本』のモデルを拡張、動学化し、戦後日本の経済学研究に大きな影響を与えた書を大幅に増補。
目次
第1章 動学的分析方法(動学的経済理論;競売買制度と相対売買制度 ほか)
第2章 主体活動の分析(予想と計画;家計の計画編成 ほか)
第3章 一時的均衡の安定条件―線形市場の場合(超過需要関数;時間要素t ほか)
第4章 一時的均衡の安定条件―非線形市場の場合
(線形体系の価格運動と非線形体系の価格運動;孤立市場の価格運動 ほか)
第5章 比較動学的分析(分析の方法;パラメターの分析―とくに貨幣の創造について ほか)
付録(消費者活動と流動性選好;企業者活動と流動性選好)
数学注
補遺