出版社内容情報
精神医学にとって,ことばは人のこころを知るおおきな手がかりであり,重要な治療の手段でもある.著者独特の直観と理解に基づくことばと人間心理への洞察は,精神医学の新たな展開を示すと同時に,言語論としても興味深い.
内容説明
精神医学にとって、ことばは人のこころを知るおおきな手がかりであり、重要な治療の手段でもある。著者は、その独特の直観と理解によって、ことばのもつかすかなニュアンスから、人のこころの内側を読みとり、その洞察を世に問うてきた。これらの、精神医学の新たな展開を示すと同時に、言語論としても興味深い論考を集成。
目次
象徴的過程
「すまない」と「いけない」―超自我についての考察
ノイローゼ、気のやまい、気ちがい
邪魔の心理について
日本人の自然観の心理的背景―表と裏の二重性について
疾病概念と精神障害
精神医学と言語
オーウェルの『1984年』と分裂病
縁について
オモテとウラの基本概念〔ほか〕