出版社内容情報
近代哲学の基盤である批判哲学を確立し,ギリシア以来のあらゆる哲学的課題を論じつくしたカント.世紀末といわれ未曾有の転換期を生きつつある今日,それらの著作から汲み取るべきものはあまりにも多い.講義録・書簡を含むその全著作を,国際的水準にある日本のカント研究者の参加を得て全編新訳で刊行する決定版全集.
内容説明
本書は『自然の形而上学』という表題のもとに次の5編の論文を収めた。『自然科学の形而上学的原理』(一七八六年)『風の理論』(一七五六年)『運動と静止』(一七五八年)『月の火山』(一七八五年)『天候におよぼす月の影響について』(一七九四年)である。本巻に収めた五編の論文は、批判哲学の確立後に書かれた、理性批判の方法を自然の形而上学に応用ないし具体化した所産であり、批判期におけるカントの自然哲学ないし自然の形而上学を代表する作品である。『自然科学の形而上学的原理』を主論文として先頭に配し、他の四編を副論文としてそのあとに収めた。
目次
自然科学の形而上学的原理
風の理論
運動と静止
月の火山
天候におよぼす月の影響について
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- 和書
- 現代商品論 (第2版)