出版社内容情報
丸山眞男は敗戦後の荒廃のなかで何を考えたのか.本冊は,新時代のアカデミズムの役割と課題を論じた「新学問論」,戦後の記念碑的座談会「唯物史観と主体性」などを収録.白熱する討議から戦後知識人の初心が浮上する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Happy Like a Honeybee
6
日本軍についての座談が参考になった。 私的制裁、間接制裁。 軍隊に加入していた学者たちの意見は説得力がある。 唯物史観と主体性。インテリゲンチャと歴史的立場。 大衆の思考方法など、70年経っても大差はない。2017/12/27
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
0
改めて座談を読みかえしてみると、素朴な感じで丸山の主張が出てる。第一巻では、特に丸山のいう「主体性」と「学問観」について。主体性論を考えると、人間と動物を区別する普遍的な何かについて、丸山の主張する理想はそれを支えるもの(=エトス)への視座として現われていることに気付く。そしてその丸山の「主体性」は「超越者とのコミットメント」という命題として現われ、丸山眞男の思想のキーワードとしてその後展開していくのだが・・・。また、そうした概念が丸山の近代観と如何にコミットしているのかという点は箱根会議も参照。→課題2013/06/17
maki
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1949年の丸山眞男! 思想も言葉の置き方もさすがに若い!2010/07/07
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