出版社内容情報
「論理学」「精神哲学」と共にヘーゲルの哲学体系（エンツュクロペディ）を構成する「自然哲学」の全訳．第1部＝力学，第2部＝物理学，第3部＝有機体の物理学のうち，前半部を収める．待望久しい平易明快な新訳が成った．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みか
0
これは、ヘーゲルがイェナ大学にいた頃に、「自然哲学講義」のために、書き記した草稿の翻訳です。「内容」よりも、ヘーゲル独特の「言い回し」が非常に難しかったです。ロマン主義「自然哲学」の系譜として、その「生命」概念の定義から読むと、鮮やかに見えてきます。まるで極彩色の「生きた自然」。ヘーゲルは、まぎれもない「有機体論的自然観」の持ち主と言えるでしょう。2007/08/10
