出版社内容情報
ヘーゲルは講義に際して,彼の「エンチクロペディー」第1部論理学を用い,実例を挙げながら理解しやすい形で論理の説明を行った.その講義ノートを本文に補遺として加えたのがこの小論理学である.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kamîyama
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一読して全てを読み取れる本ではないので、備忘録的に今回頭に残っていることを記す。存在→本質→概念→客観→理念と段階を踏んで話は大きくなる。下位の要素が上位の要素において対立的なあり方(内的/外的、対自的/対他的、主観的/客観的など)で否定的に、ある種の矛盾のうちにある。そして最終的に理念という形でそれを捉えることになる。絶対的理念は自然であり、言うなれば世界だろうか。学問的にその成り立ちをたどることで矛盾を抱えたまま世界を把握しようという試みに思われた。重い本だが内容自体はやはり面白い。2013/05/23
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