出版社内容情報
21世紀を目前にして人間の生き方や心のありようはいま根底から問い直されようとしています.本著作集は,臨床心理学を中心に,ユニークな日本人論,日本文化論など多方面の活躍で知られる著者の業績を十全に理解できるように編集し,21世紀にむけた新たな人間像を構想するものです.人間の心と生の全体性の回復をめざし,現代人の生き方に新たな道をひらくこの著作集を読者のご要望に応え,ここに再刊します.
内容説明
臨床心理学の立場から子どもと教育の現実を問いなおし、その潜在する可能性を引き出す。
目次
1 (子どもと学校)
2 (子どもの「時間」体験;学習以前;盗みを犯した子にどう接するか;能力主義と平等主義;テレビとイメージ;子どもの「非行」をどうとらえるか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mei
3
この巻で新しく学んだのは「公平(fair)」ということが西洋では男性的に、日本では女性的に捉えていて、その価値観の違いが教育の違いにも現れているということ。フランスでは小学校から落第があり、ストレートで卒業する学生は3割以下、アメリカの大学では1年目で半数が退学になる。それでも日本人ほど落ち込まず、かえって「親切」と自分の道を進んでいけるのは、勉学に秀でることが無数にある価値のうちの一つに過ぎないから。逆に日本ではそれが絶対的になってしまっているのだ。歳を取るほどその考えに染まりつつあった自分を反省した。2021/04/02




