漱石全集〈第3巻〉草枕、二百十日・野分

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  • サイズ B6判/ページ数 590p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000918039
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

出版社内容情報

「人生の苦を忘れて慰藉する小説」「美を生命とする俳句的小説」と自ら語り芸術的理想郷ともいうべき世界を現出した名作『草枕』と,近代化の波に洗われる社会の矛盾と悲惨を抉り出す『二百十日』『野分』を収める.

内容説明

「人生の苦を忘れて、慰藉する小説」「美を生命とする俳句的小説」と自ら語り芸術的理想郷ともいうべき世界を現出せんとした『草枕』と、近代化の波に洗われる社会の矛盾と悲惨に対峙した『二百十日』『野分』。職業作家以前のみずみずしい感性が新しい本文で甦る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

(haro-n)

80
「草枕」のみの感想。漱石の随筆のような小説。特に前半の風景描写の美しさが際立つ。山奥の天気の変わりやすさが、折々の情景の美しさを引き立てる。菜の花と雲雀の歌声、春雨の柔らかさ、霧雨の帽子から溜まり落ちる水滴…。画家である主人公が旅先では非人情であろうとする心構えは、有名な冒頭の軽快なテンポから始まり、前半の軽妙洒脱な文の調子によく表れているように思う。煩わしい人情からなるべく外れていようと、気楽に勝手気儘に旅の出来事を楽しむ。旅先の事物を愛でたり茶化したりするさまが、芸術家としての審美眼を交え描写される↓2019/03/07

風に吹かれて

19
 「画の前に立って、画中の人物が画面の中をあちらこちらと騒ぎ廻るのを見る」ように「彼らの動作を芸術の方面から観察する事」で「美か美でないかと鑑識する事が出来る。」(p13)と出世間的な心持で旅の中にある『草枕』。画になる「憐れ」を見出したのが御那美さんの現実世界でのことであることに、芸術の一面の厳しさを見る思いだった。➡2021/03/12

はな

13
『草枕』自然描写がとにかく美しい、絵描きならではの目線か。冒頭の智に働けば~の名文はあまりにも有名。出所を知らなかったので、この言葉に出会えただけでも感動した。『二百十日』圭さん碌さんの安蘇山への旅路がユーモラスに描かれている。世間への反発が強く語られながらも、二人の掛け合いがコミカルでとても読みやすい。『野分』貧困の中でも不平を言わない道也先生と、彼に感銘を受けながらも貧困に喘ぐ高柳。二人に静と動を感じた。道也に過去の過ちを告白し、彼を助ける高柳に胸が熱くなる。その後の二人の関係はどうなったのだろう。2015/06/08

NагΑ Насy

5
二百十日に「二百十日」を読む。明治後期は20世紀なんだよなぁ。阿蘇の雄大さ。2016/08/31

悠々人

4
この冒頭は、何回読んでもうっとりさせられます。 「山路を登りながら、こう考えた。 知に働けば角が立つ情に掉させば流される 意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は 住みにくい。、、、」 また、漱石は羊羹が好きみたいですね。 草枕にこんな文章があります。 「余は全ての菓子のうちでもっとも羊羹が 好きだ。、、、あの肌合が滑らかに緻密に、 しかも半透明に光線を受ける具合は、 どうみても一個の美術品だ。」 う~ん、美しい羊羹ですね。 2018/07/12

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