出版社内容情報
戦後の日本近現代史研究の礎石を築き,いまなお第一線にある著者が自ら編んだ待望の著作集.研究業績を集大成するとともに,歴史教育への提言や社会的問題への発言など,50年にわたる仕事の全体像が初めて示される.
内容説明
本著作集には、著者みずからが選んだ著書・論文・評論・講演記録・随筆などを、テーマ別に9巻に編成し収録した。第3巻を除き各巻には主題に即した章を設け、そのなかで発表順に配列した。
目次
1 戦後の歴史学と歴史意識
2 史学史点描(三宅雪嶺著『同時代史』について―史論史学への郷愁;丸山真男著『現代政治の思想と行動』について;唯物史観史学の成立―とくに明治維新史研究を中心として;藤井甚太郎先生の明治維新史観;三枝博音先生の業績の歴史的意義;「アジア的生産様式」論争について;日本史学史上の論争;ノーマン史学の評価の問題;羽仁史学における人民の役割;日本資本主義論争と服部之総;津田博士の天皇制論;1942年のころ;『日本資本主義講座』のころ;『歴史科学』と私の学生時代;私が歴史学研究会の委員であった頃)