出版社内容情報
世界史的な広い視野から,その研究対象は中国史の全時代,あらゆる分野にわたるほか,西アジア,日本古代にまで及ぶ.アジア史を体系的に捉えなおし,世界史的発展のなかに位置づけた宮崎史学70年の全業績を集大成.
目次
東洋のルネッサンスと西洋のルネッサンス
毘沙門天信仰の東漸に就て
十字軍の東方に及ぼした影響
マルコ・ポーロが残した亡霊―カタイ国が消滅するまで
帖木児王朝の遺明使節
18世紀フランス絵画と東亜の影響
フランスにおけるシナ趣味の時代
中国周辺史総論
印度支那及び南洋史略説
東西洋と南洋
中国南洋関係史概説
南洋を東西洋に分つ根拠に就いて
狼牙脩国と狼牙須国
歴史的地域と文字の排列法
書禁と禁書
中国近世銀問題略説
太平洋の奴隷貿易
大戦前チベット外交論
歴史からみたチベット国境問題